自然と環境
島の暮らしが豊かであるのも、それを取り巻く自然があればこそ。場所により、季節によりさまざまな特徴をもつ島の自然環境をご紹介いたします。
表情豊かな海

佐渡は四方をぐるりと海に囲まれる島国。海岸線に延びる岩場は、長い間日本海の荒波にもまれることで、独特の景観を形作ってきました。ある所では奇怪な、ある所では男性的な、またある所では穏やかな顔を見せてくれます。また、佐渡の海は日本でも有数の透明度を誇り、毎年海水浴を楽しむ人はもちろん、絶好のダイビングスポットとしても知られています。加えて、佐渡沖を流れる対馬海流は豊富な海の幸をもたらしてくれるだけではなく、冬は本土よりも2度ほど暖かく、夏は逆に涼しいという環境も与えてくれています。
二つの山脈と、広大な平野

北と南を走る山脈。この二つの山脈が、佐渡の島の形を特徴づける大きな要素となっています。それぞれの山脈が抱く環境は、一つの島の中とはいえ、異なった特徴を持ちます。北の大佐渡山脈は、一つの島としては珍しい、3つの大きな山を一所に抱くという特徴をもった山脈。この1000メートル級の山脈がもたらすものは多く、珍しい山野草、おいしい水、それに育まれる作物・米・酒などをはじめ、島人の生活や産業と密接に結びついています。

南の小佐渡山脈は、小高い山々が連なる、温暖なところ。そのため、果物の栽培にも適し、おけさ柿やりんご、すいかなどの栽培が盛んにおこなわれてきました。また、この気候から、島の北部や中部では見られないシュロやソテツなどの南国特有の植物も見ることができます。
そして、2つの山脈の中央部には広大な平野と湖があります。この平野は米どころとしても名高い国仲平野と呼ばれ、春から夏にかけては緑の、秋には黄金の絨毯が、そして冬には一面の銀世界が広がり、訪れる人の目を楽しませてくれます。
暮らしと自然環境

この島の自然環境は、日本の縮図であると例えられるほど豊かな土地です。また、あまり人の手の入っていない自然も多く残されているため、今、日本のほとんどの地域で失われつつあるありのままの自然を身近に感じることができます。
このように佐渡では透き通る海、鮎など清流を好む魚の住む川、山菜や山野草の生息する山野が、長い間に培われた伝統・歴史・文化とともにそこに住む人の生活の一部として息づいているのです。
