お正月
山間以外は積雪の多くない佐渡ですが、この頃にはちらちらと雪が舞い、里の木々や家々の屋根も雪化粧をほどこします。この風景の中で迎える佐渡のお正月は、準備から行事まで、古い習慣が息づいています。消えつつある懐かしい日本がそこにはあるのです。
早春
雪解けとともに佐渡の海も山野も目を覚まします。モズクやギンバ草などの海藻や、フキノトウ・ワラビ・コゴメなどの山菜まで、さまざまな春の味覚が届けられ、景色も一気に華やぎます。
また自然の目覚めと共にあちらこちらでお祭りが開かれるようになり、人々の生活も活気を見せ始めます。
お盆
島内各地で花火大会や盆踊り大会など夏祭りが開かれ、おけさやご当地音頭で盛り上がり、過ぎゆく夏を惜しみます。
また毎年この頃には、世界で活躍する太鼓集団・鼓童によるイベント「アース・セレブレーション」が開催され、コンサートの開かれる小木地区は国内外からやってくる多くの観光客で異国の地に変身します。
秋
佐渡の魅力は海、山、そして平野すべてにあります。この季節はとりわけその魅力が際立つ頃。「米どころ・佐渡」の名にふさわしく、広大に広がる平野には黄金の稲穂が実ります。また、赤や黄色に色づき秋の陽に照らされる山々は、故郷という言葉が思わず心に浮かぶ、何とも言われぬ風情をまとっています。
晩秋から冬
空気が冷たくなるにつれ、味覚は充実していきます。おけさ柿やリンゴなどの収穫も最盛期。家々の軒先には今も懐かしい干し柿が吊るされます。佐渡は米どころとならんで隠れたそばどころ。つなぎ無し、100パーセントそば粉のそばは素朴な味わいで、この頃とれる新そばは格別です。
また、海の幸の代表格の一つ、カニやエビもこのころから水揚げが始まり、その身のおいしさには定評があります。
厳冬
誰もが思い描く「日本海」の荒波がここにあります。激しく音を立てながら打ちつける波の様は自然界の厳しさを見せつけています。激しく岩肌にぶつかった波からは時折、「波の花」が現れ、風にのって漂います。
冬の日本海は厳しさだけではなく、豊かな恵みももたらしてくれます。代表的なのは脂の乗った寒ブリ。佐渡ならではの様々な料理で楽しめます。また、真野湾や加茂湖でとれるカキもこの頃が一番。煮ても焼いても独特のうまみを満喫できます。
春から初夏へ
山野では様々な花が咲き誇ります。大佐渡山脈のさんかんでは珍しい山野草も群生し、登山者を温かく迎えます。また、夏が近づく6月頃から、島内のあちらこちらで蛍が飛び交い、柔らかい光が夜の空を彩ります。
佐渡の村々、町々では祭りが開かれ、島全体がさまざまな伝統芸能で彩られます。島のあちらこちらで鬼太鼓や獅子舞など、古来より伝承されている芸能が奉納されます。また、佐渡は能も盛んなところ。島内にある能舞台ではこのころから秋にかけて能舞いを見ることができます。とりわけ夜にかがり火をたいて行われる「薪能」は幽玄の世界を浮かび上がらせます。
盛夏
この頃の佐渡の海は穏やかで、抜群の透明度は島の自慢の一つ。毎年多くの海水浴客でにぎわいます。
夜の海に点々と浮かび上がるイカ釣り船の漁火は夏の風物詩。佐渡では年間を通してさまざまな種類のイカがとれますが、6月頃からとれる真イカが一番おいしいとされ、細く切ったイカそうめんは格別です。アワビやサザエも夏の楽しみの一つ。刺身や壺焼は島内の至る所で味わうことができます。さらに、野性味あふれる「鮎の石焼」も佐渡ならではの味覚の一つです。
