1. 佐渡を紹介 さどじまん
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1泊2日で島の北側半分を巡る大佐渡一周ロングライド!

1泊2日で島の北側半分を巡る大佐渡一周ロングライド!

ライター:栗山尚久 くりやまひさし

プロサイクルショップ勤務後に、自転車専門誌の編集スタッフとして雑誌作りに長年携わる。瀬戸内しまなみ海道をはじめとした全国各地の自転車ルートを取材し、その内容をまとめたムック『ニッポンのじてんしゃ旅』でライティング&ページ編集を担当。自転車+観光、自転車+アウトドアの楽しみ方を考えるのが好きなフリーランスエディター。

カメラマン:かねだこうじ(ハタケスタジオ)

DAY1

DAY2

【佐渡への自転車旅は船の上から始まっている】

フェリーの快適な振動音にうとうとしていて、いつの間にか眠ってしまっていたらしい。デッキに出てみると、かなり大きな島影が行く手に見えてきた。懐かしい……。僕にとっては、10年ぶりの佐渡島だ。前回は自転車イベント『佐渡ロングライド210』に参加する目的だったけれど、今回は気ままな自転車旅。イベント時にあまりゆっくり見られなかった佐渡の名所にも立ち寄ろうという目論見だ。

フェリーは新潟港を静かに出航した。新潟駅からはタクシーを使えば、輪行を解く必要はない

東京からのアクセスを簡単に紹介すると、新潟までは新幹線で約2時間。さらに新潟港の佐渡汽船フェリーターミナルから佐渡島までは、フェリーで約2時間半。高速船のジェットフォイルを使えば約1時間という具合。自転車は輪行して手荷物で持ち込むか、車両扱いで預けることができる。手荷物の場合は片道あたり運賃に+520円、そのまま乗せる場合は運賃に+5560円なので、手荷物にしたほうが断然お得。

フェリーは横になってのんびりできるのでウトウト。本州が離れていき、佐渡が見えてくるまでしばらく船旅を楽しむ。頬を撫でる海風が心地よい

船上で今回はどこを走ろうかと考えた。Sの文字を斜めにしたような形をしている佐渡島は、くびれている中央部を境に、北側が大佐渡、南側が小佐渡と呼ばれている。『佐渡ロングライド210』でも定着した佐渡一周コース(通称サドイチ)は、距離210km。健脚者でも1日掛かりのロングコースとなる。そして、島の北側半分だけを走る大佐渡一周コースは、距離約130km。佐渡一番の名所の『佐渡金山』や、亀型の大岩がパワースポットとして人気の『大野亀』にはぜひ行きたいので、大佐渡一周コースを走ることに決めた。

佐渡の地図を見ながら、ここも行きたい、あそこも行きたいと悩む

新潟まで前乗りして、朝イチのフェリーに乗れば、大佐渡一周コースなら日帰りでも楽しめる大佐渡一周コースだが、今回はゆっくり巡りたいのでコース途中で宿泊することに。海鮮モノの夕食がオススメの宿をセレクトして予約も完了。1日目は両津港のある島の東側から宿のある西側まで行くことにして、予定が立った安心感から寝てしまったというワケだ。それにしても、船と自転車の組み合わせは東京近郊だとあまり経験できないので、それだけでワクワク。

あっという間の船旅を終えて、両津港に到着。大佐渡の山々をフェリーから望み、佐渡に来たことを実感する。両津港周辺には、ここ10年の間に新しくできた施設も目に付く。そのなかでも、アウトドアを楽しむ人の拠点として『佐渡アウトドアベース』が2022年3月にできたのはサイクリストにも朗報。サイクリングツアーやレンタサイクルなども行なっているので、ぜひ立ち寄って現地の情報を仕入れておきたいところだ。

両津港に到着。早速、佐渡アウトドアベースでサイクリングの最新情報を収集

  • 水田地帯を脇に見ながら、小刻みなアップダウンのある島の中央部を走る

【両津をスタートして、島の中央部でトキと出会う】

佐渡と言えばトキ。前回訪れた際は、『トキの森公園』のケージの中でしか見ることができない状態だった。でも、そこから少しずつ放鳥を進め、今ではエサ場周辺の水田に飛来する様子が日常的に見ることができるという。

テラスからはトキの生息地になっている里地里山が見渡せる。屋内観察室は9時〜17時まで利用可能(12月〜3月は〜16時)。

両津港から佐渡の中央部を横断するコースから少し脇道に入ったところにトキの観察スポット『トキのテラス』があった。3階建ての展望台で、屋上まで上がることができ、大佐渡側の展望は抜群。資料展示もある3階には望遠鏡も備え付けてあるので、運が良ければトキを見つけることができるかも。早朝が一番見られる確率が高いようなのだが、それらしき鳥の姿を見つけることはできなかった。

  • 飛び立った羽根が太陽に照らされてピンク色に輝いている。間違いなくトキだ!

テラスを後にして、水田地帯の脇を再び走っている時だった。水田の端にいたサギの群れに紛れて、一羽だけ頭が赤く、ピンクがかった羽根の鳥が! 野生のトキ!? すぐ飛び立ってしまったが、こんな間近にトキを見ることができるとは思っていなかったので大興奮。現在もトキを野生復帰させる活動が進められているが、昔ながらのトキのいる水田風景が確実に戻りつつあるのを実感した。

前方に紺碧の海が見えてきた。海岸線のコースに向かってダウンヒル

【西海岸で新旧の佐渡を知り、夜は海の幸に舌鼓を打つ】

小刻みなアップダウンを繰り返しながら佐渡の里山風景を楽しんでいると、前方に青い海が見えてきた。島の西側に抜けてきたようだ。

時間もまだあるので、妙宣寺(みょうせんじ)に立ち寄る。かつて佐渡に島流しにあった日蓮上人ゆかりのお寺で、境内に立派な五重塔が残っていた。日蓮以外にも佐渡に配流された歴史上の人物は、承久の乱で敗れた順徳天皇や、能楽を大成させた世阿弥などがおり、それらの人物ゆかりの史跡が数多く残っているのも佐渡の特徴。海を隔てた島文化として、今も独自に残る建築物や、幾年代にもわたり伝えられてきた伝承や民謡なども知ると、より深く佐渡を楽しめるだろう。

妙宣寺の五重塔は1825年に建立されたもの。新潟県内では現存する唯一の五重塔

毎年5月中旬に佐渡島で行われる一大自転車イベント『佐渡ロングライド210』。そのスタート&フィニッシュ地点となっているのが、佐和田海水浴場だ。海に向かって突き出ている『あめやの桟橋』が目印。穏やかな真野湾の中央にある桟橋は、SNS映えする撮影スポットとしてサイクリストにも人気なんだとか。僕も佐渡再訪記念にパチリ。

海をバックに自転車が映える、サイクリストにも人気の撮影スポット

今夜の宿の敷島荘までは、佐和田海水浴場から海沿いを西に10kmほど走る。宿に着いたのは18時頃。「今日は夕焼けが綺麗に出るかもしれないですね」と宿の方からの情報を頼りに、自転車ですぐの長手岬灯台へ。西の空はどんどん色づいていく。黄金色に照り輝く空に朱色を差した夕暮れ時。まさにゴールデンアワーだ。夕日をバックにした灯台のシルエットが美しくて、見惚れてしまう。気づけば多くの人が海岸に集まってきていた。人気の夕日スポットだったようだ。

日本海に沈む夕日の絶景に息をのむ長手岬

敷島荘自慢の夕食がこちら。スタンダートプラン(左写真)に、舟盛りプランについてくる鮮度抜群の海鮮盛り(右写真)

宿に戻って待ちに待った夕食タイム。今日の走行距離は45kmほどで、ちょうど良い疲労感。敷島荘の特色は、なんと言ったって鮮度の高い魚を提供してくれる点。宿のすぐ近くに稲鯨漁港があり、近隣の海で水揚げされた魚をその日のうちに、刺し盛りなどにして出してくれる。そのため、何の魚が出るかは日によって異なるんだとか。通常の夕食プランでも十分満足なボリュームと価格設定だけれども、今回は少し贅沢な舟盛り付きプランを。これがおいしいのなんの! サイクリング後で空かしたお腹が喜んでる。そして、ご飯はもちろん佐渡産のコシヒカリ! これで食事が進まないワケがない。さらにたまたま今日獲れたからということで、マグロの頬肉をサービスしてもらった。もう言うことなし。地酒を美味しく頂きながら、佐渡の夜が更けていくのだった。

  • 七浦海岸のシンボルの夫婦岩。この先、奇岩がいくつも海岸線に現れる

【ゴールドラッシュに沸いた佐渡金山の中心地へ】

翌朝、地元サイクリスト2人と合流。本日の案内役、本間勇太さんと2022佐渡ロングライド210のSコースで山岳賞に輝いた鰕名(えびな)徹さん。この先、補給地点が少なくなる大佐渡一周の北側を同行してくれることになった。「大佐渡の西側、外海府(そとかいふ)海岸は見どころが多いのでご案内しますね」という本間さん。コースは佐渡一周線の県道45号をひたすら辿っていけば、佐渡北端を経由して両津港まで戻って来れる。残り90kmほどあるので、とても心強い。

  • 2つの大岩が連なる夫婦岩は「古事記」の国生み神話にも由来するという。春日崎を過ぎると、行手に見えるのが金山で栄えた相川の町だ

しばらく進むと、左前方に二つ仲良く岩が並んだ『夫婦岩』が見えてきた。道端には花々が咲き、海から吹き抜ける風が心地よい。佐渡の春風に乗って、ロードバイクのスピードもどんどん上がる。春日崎を越えると、右手に相川の町が見えてきた。

相川は江戸時代、徳川家の直轄領となり、当時、世界最大級の規模を誇った相川金銀山で栄えた町。まさしく佐渡鉱山の中心地として、佐渡奉行所もここに置かれた。その佐渡奉行所跡も復元されていたので少し見学。「明治から昭和にかけても金銀は産出していたんですよ」と聞いて正直驚いた。もっと以前に取れなくなっていたのかと思いきや、佐渡金山が閉山したのは1989年。現在、佐渡金山は世界ユネスコ文化遺産登録を目指しているとのこと。

佐渡奉行所跡はきれいに再現されているので、江戸時代の頃をイメージできる

  • このスケールはなかなか写真では伝わらない。緑に覆われた遺構がロマンを誘う

数ある佐渡の近代遺産の中でも、ぜひ訪れてほしいのは『北沢浮遊選鉱場跡』。東洋一とうたわれた巨大浮遊選鉱場の遺跡が、基礎のみとなって残り、当時の様子を伝えている。緑に覆われた遺構を目の当たりにして、近代日本の来し方に思いを馳せる。相川は産業遺産マニアや歴史好きには堪らない町だった。

  • 築60年の古民家を改装したなんとも懐かしい佇まいのお店。夜は居酒屋として営業

「ちょっと早いですけれども食事にしませんか?」という本間さんの申し出に、相川でオススメの食事処に案内してもらう。飲食店が集まる天領通りにある古民家食堂&カフェ『持田家』へ。メニューは海鮮モノの定食類や丼物が充実。何を頼むか迷ってしまうが、ここはやはりイチ推しという『金山の宝船定食』を注文。古民家風の居心地のいい店内で、ついつい会話も弾む。「この先はあまり飲食できるようなお店もないので、ここで目一杯チャージしてください。あと、ご存じだと思いますが、Z坂という上り区間もあります」。なるほど。Sコースを軽々走ってしまう鰕名さんや本間さんに迷惑かけないように頑張ろう。十分に休憩したら再スタートだ!

僕は金山の宝船定食を頼んだ(左写真)。海鮮モノだけでなく、メニューも豊富で何を頼んでも間違いないおいしさ

【先々に現れる外海府海岸の景観に、ただ圧倒される】

ここから本格的に西海岸線を北上する。コース沿いには、奇岩や荒々しい岩肌が露出する岸壁などが見られ、長い年月をかけて作られた佐渡特有の地形が楽しめる。北へ向かえば向かうほど、交通量も減ってくるので、とても走りやすい。もちろん信号なんてほとんどないから、どんどんスピードが加速していく。弁慶のはさみ岩、獅子岩、尖閣湾などの名所を通過して北上する。

  • 波が渦を描きながら侵食していったため、このような奇観が誕生したという

島全体がジオパークに認定されている佐渡。なかでも国指定天然記念物でもある『平根崎の波蝕甌穴群(ひらねざきのはしょくおうけつぐん』は凄いと聞いたので、ペダルをこぐ脚を止めて立ち寄ってみた。カーブの先の駐車場で自転車を降りて岩場を越えてみると、海に向かって斜めに傾いた岩盤が約500mに渡って続いている。その岩盤には無数の穴が空いていて、これが「国内最大規模の甌穴群」とのこと。一番大きい穴は直径2m以上もあるらしい。大自然が織りなすパワーにただ驚くばかりだ。

さらにこの先は佐渡の荒々しい地形が待ち受けていた。道が海沿いを小刻みなアップダウンを織り交ぜながら進んでいくのは変わらないが、トンネル区間が多くなってくるので、注意が必要だ。フロントライトとテールライトを点灯して慎重に進んだが、路肩も確保されているトンネルが多いため、それほど危険には感じなかった。トンネルが多くなったということは、それだけ山が海に迫り出してきているということ。上りの得意な鰕名さんが、「もうそろそろコース一番の難所のZ坂が見えてきますよ」と声を掛けてくれる。

トンネルがいくつか続くので、後方からの車には注意しながら走行した

正式名称は跳坂(はねざか)というが、サイクリストたちの間ではいつの間にか、Z坂と呼ばれるようになった。というのも、前方に立ちはだかる壁のような上り坂がZの文字のように見えるのが、その名の由来だ。ここまでアップダウンはあるものの、本格的な上りはなかったので、Z坂に差し掛かると一気に心拍数が上がり始める。

目の前に見えてきたZ坂。2回のヘアピンカーブを経て高低差150mほど上る。当日は道路の拡張工事を行っていた

「ハァー、ハァー、構わずに先に行ってください!」呼吸が徐々に苦しくなってくる。2つ目のペアピンカープにかかるとだいぶ眼下の展望が開けてきて、開放感が苦しさを忘れさせてくれる。ここまで走ってきた海岸線の道と山々がはっきりと見える。「もう少しです! 頑張りましょう!」。高低差は約150m。距離にすると3kmもないくらいなので、ギヤを一番軽くして我慢の走りで乗り切る。

Z坂の最上部。外海府海岸が眼下に広がっているので、高低差がわかるだろうか

  • Z坂の裏側の断崖絶壁。大ザレの滝はこの下を流れ落ちている

【大佐渡のハイライト、大野亀にトビシマカンゾウの花が咲く】

お二人に励まされながらなんとか上り切ると、Z坂の裏側もダイナミックな地形が待っていた。断崖絶壁に赤いシンボルチックな橋『海府大橋』がかかっており、橋のちょうど真下あたりに、『大ザレの滝』が流れ落ちてる様が見れた。下りに差し掛かるとついついスピードを出してしまいがちだけれども、カーブも連続するのでここは慎重に。

町からもかなり離れ、最も佐渡の自然が残るエリアに入ってきた。海と山に挟まれた狭い斜面に棚田が広がり、人家がまばらにある集落まで下ると、本間さんが前方を指差しながら「あそこに見えるのが大野亀です」と教えてくれた。

棚田の集落を抜ける下り坂の先に、ひょっこり顔を出した大野亀

  • 大野亀は遠目に見た方が亀の姿に見えるかもしれない。間近までコースはつながっている

海に突き出た大きな島というのが第一印象。実際は標高167mもある1枚岩だとのこと。大野亀へ向かう海岸線が、このコースで最も走っていて気持ちの良い区間。短い岩のトンネルを抜けて、映画に出てくるような巨大亀に見える大野亀を左前方に見ながら走る。
「ああ、本当にまた佐渡に来れたんだなあ」と強く実感。

  • 大野亀周辺でトビシマカンゾウを発見。見頃は辺り一面が黄色い花で埋め尽くされる

大野亀まで近づくと、「このあたりはトビシマカンゾウの群生地で、毎年5月下旬から6月上旬に黄色い花が一面に咲くんです」と本間さんが教えてくれる。訪れたのは5月中旬。でも、すでに一部咲いているところもあった。折角なので大野亀の周囲を散策。駐車場からしばらく歩くと、木の鳥居が現れる。大野亀も神の宿る岩として信仰の対象だったようだ。山頂まで道が続いていたが、現在は立ち入り禁止とのこと。トビシマカンゾウが咲いているのが少し見られただけでもラッキーだ。

    大野亀まで来れば、佐渡の最北端ももうすぐそこ。前回は立ち寄れなかった『二ツ亀』も立ち寄ることに。というのも、コース上からはチラリと見えるくらいなので、通り過ぎてしまっていた。『SADO二ツ亀ビューホテル』の駐車場に自転車を停めて、そこから遊歩道を少し歩いていく必要がある。

    コース上からも二ツ亀は見られるが一瞬で見えなくなってしまう

    海水浴場が見える地点まで降りると、眼下に島が現れた。潮が引いていたため、島までも歩いて渡れそうだ。二頭の亀が伏せたような形をしていることから名付けられたというが、ここから見ると大野亀に勝るとも劣らない大亀が一頭伏せているようにも見えなくはない。夏は海水浴客で賑わうというのもうなづける景勝地だ。海から吹いてくる心地良い風を感じながら、僕にとって自転車で各地を旅する醍醐味はどれだけ日常から離れた場所に行けるか、かもしれないなと思った。そういう意味では、佐渡の北端に向けて外海府海岸を走ることは、非日常の世界へと誘ってくれるベストコースだ。

    傍にあった標識を見ると、東京や大阪、北海道までの距離と方角が記してあった

    • 大野亀を過ぎれば、二ツ亀と弾崎灯台まではすぐ。弾崎灯台から南に折り返し両津港を目指す

    【大佐渡一周コースは佐渡の魅力が凝縮していた】

    佐渡最北端エリアにある弾崎(はじきざき)灯台を過ぎて、東側の海岸線を一路南下。午後もかなり回ってきたのでペースを早める。弾崎灯台から両津港までは距離約32km。大きな上り区間もないので、一定ペースで走れば1時間ちょいで戻れるはず。大佐渡一周コースのメインディッシュ、大野亀と二ツ亀でかなりゆっくりできたので僕的には大満足。お二人の後について無事に両津港まで戻ってくることができた。

    佐渡アウトドアベースに立ち寄って、3人揃って佐渡乳業のソフトクリームで「お疲れさま~!」軽食も食べられるので、大佐渡一周コースを走り終えた後に疲れを癒すのに最適。イチ推しメニューは、160gのハンバーグを3つ重ねた『まってでっけえハンバーガー』。1日5食限定メニューとのことなので、佐渡の記念にチャレンジ。かなり今日は頑張って走ったから良いでしょ。と思ったけれど、流石に1人で食べ切れず、3人で分けて完食。なんでも女性1人で完食するお客さんもいるのだとか。それは凄い!

    ゴール後はソフトクリームを3人で! 各所に立ち寄っても午後には十分戻ってこれるコース

    見よ、『まってでっけえハンバーガー』の凄まじいボリュームを。佐渡アウトドアベースは休憩所としても寛げる場所だ

    今回、途中宿泊をして大佐渡一周コースを1日目に約45km、2日目に約90kmと分けて走ったのがよかった。ゆっくり巡ったことで、より深く佐渡島の魅力に触れることができたと思う。ロードバイクだとついつい先を急いでしまいがちだけれども、大佐渡を一気に走るとなると、相当体力的にも時間的にも無理をすることになると思うので、今回のプランは大正解だった。夕方のフェリーで新潟に戻るもよし、もう一泊して、行けなかった南側の小木周辺を巡ってみるのもオススメだ。何はともあれ、あなたがもし初めて佐渡を自転車で走るのだとしたら、佐渡の魅力が凝縮した大佐渡一周コースをまず走るべきだ!