相川で芸術の秋を堪能できるスポット

今年も秋がやってきました。気温が涼しい秋は、じっくりと作品に触れたり、何かを創作するにはピッタリのシーズンです。そこで今回は“芸術の秋”をテーマに相川エリアの観光施設や美術館などを幾つか紹介させて頂きます！この秋は相川エリアで芸術に浸ってみてはいかがですか？

相川に伝わる伝統工芸を学べる体験施設。佐渡金銀山周辺から採土した陶土を使う無名異焼（むみょういやき）のロクロ体験や、古い布をネマリバタで織る裂織（さきおり）をスタッフが丁寧に指導してくれます。また佐渡の作家による陶芸、裂織の作品、さらに文弥人形などの展示もしています。

無名異焼とは相川に古くから伝わる赤色の陶器のこと。佐渡金銀山周辺で産出する”無名異”と呼ばれる陶土と野坂地域で採れる野坂粘土を混ぜて作られます。他の陶器と比べて堅くて丈夫なのが特徴です。ここではその体験ができます。専用のロクロでフリーカップや茶碗・小物入れなどを作ることができ、陶芸家が丁寧に作り方を教えてくれます。乾燥後、成形などをして約1ヶ月後にお届けすることが出来ます。

裂織りとは使い古した布を細く裂いて織り込み、それを衣服などに再生する技法。昔、海や山で働く人たちの仕事着として工夫されたのがルーツとされ、当時、布は貴重なものだったため、色あせた布を、ほどいて元の織布に戻し、裏返したり別のものに作り変え、繰り返しボロボロになるまで使用したものだと言われています。ここではその体験ができます。現在、相川町に伝わるのは冒頭でも紹介した「ネマリバタ」という傾斜式の機織り機。タテ糸を揃えるなど難しい工程もありますが、自分で織ることで昔の人の知恵を学ぶことが出来ます。また、自分で織った作品は持ち帰ることもできるので、お土産としても最適です。

ここでは相川に伝わる裂織りの道具や無名異焼の作家の作品を展示しています。展示品を見ながら、裂織りなどの歴史についても学べる場所になっています。

1974年創業の無名異焼の窯元。2022年3月に建物がリニューアルされ、現在の外観に。約50年間受け継がれてきた伝統を守りつつ、今のトレンドに合わせた作品を作っています。北沢窯では実際に職人が丹精を込めて作り上げた作品の販売もしております。お茶碗・フリーカップ・コーヒーカップなど日常で使えるような、オシャレで可愛い陶器がたくさんあるので、ぜひ立ち寄ってみて下さいね。

故・高橋信一氏（版画家・高校教師）が指導した版画運動の成果を集めた版画専門美術館。高橋氏の遺作や佐渡在住アマチュア作家の作品を中心に約260点を常設展示。木版画・銅版画・シルクスクリーンなど多彩な版画に出会うことができます。月毎に特別展や版画体験教室（有料）も開催。建物は明治の面影を残す「旧相川簡易裁判所」を利用しています。

ホテル万長の施設内にある美術館。江戸時代を中心とした日本画や書跡を中心に展示。展示品の中には“勝海舟や狩野探幽・高村光雲”の作品も。中でも平安時代の天台宗の高僧である“恵心僧都”の、伝・平安中期に彫られた仏像は必見です。また、佐渡と相川の歴史や文化を紹介するため、佐々木象堂、土田麦僊など島内出身芸術家の作品や、与謝野鉄幹・晶子夫妻や柳原白蓮など著名人が実際に佐渡を訪れた際に詠まれた作品なども展示されています。ホテル内にありますが、一般のお客様も無料で観覧することが出来ます。

今回ご紹介させて頂いた［北沢窯］と［佐渡版画村美術館］では金ぶら周遊チケットを購入すると以下のポストカードとオリジナル版画（1枚）を特典で貰うことが出来ます！

気になった方はぜひ購入してみて下さい！