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2023.12.27 お知らせ

佐渡、相川の正月の慣習

佐渡、相川の正月の慣習

気付けば、今年も終わりますね。今年は皆さん、どんな一年でしたか?
今年最後の記事は、他地域にはないちょっと変わった佐渡、相川の“正月の慣習”について書かせていただきます。ぜひ一読ください。

1. 佐渡の正月の慣習の紹介

● 佐渡の手作りしめ縄

そもそも、しめ縄をなぜ正月に飾るのか、皆さんはご存知ですか?それは、“年神様”をまつるのにふさわしい神聖な場所だということを示すためです。
しめ縄が飾られている場所は、神様がいらっしゃる神聖な領域「常世(とこよ)」と私たちの世界である「現世(うつしよ)」を隔てる境界の役割を果たし、年神様の居場所に不浄なものが入らないようにする意味もあるそうです。近年、市販のしめ縄を家の玄関などに飾るご家庭が多くなってきましたが、佐渡では未だに、毎年手作りしているご家庭もあります。
使う材料としては、“稲刈り後の藁”を使って作ります。ちなみに、干した稲藁を叩いて予め柔らかくしておくと、綺麗に仕上がるそうです。また、家によっては、玄関以外にも家中の窓など全てに、しめ縄を付けるため、何十本と製作するご家庭もあります。

● とおらやさん

毎年、旧正月に行われるのが“とおらやさん”。地区によってその名は変化します。
小正月の伝統行事として行われ、佐渡では、基本的に1月15日に行われることが多いです。竹を中央に立て、お正月に飾ったしめ飾りや、お守りなどを火の中に入れます。そして、集まった集落の人たちに、お神酒やお菓子などが配られ、燃え上がった後の炭火でイカや餅などを焼き、今年一年の無病息災を祈ります。また、松の焼き残りを家の門口におくと、魔除けになると言われています。

2. 相川二分団の餅つき

相川地区では、毎年2月に第二分団の人たちが町の集会所に集まり、餅つきを開きます。
蒸した餅米を、杵と臼を用いて、丁寧についていきます。つき終わったお餅は、集会所の中で、女性陣によって一つ一つ丁寧に千切られ、丸められていきます。味は、きな粉やあんこなどが提供され、世代間交流を目的として行われています。また、会の中ではお餅以外にも豚汁なども用意され、第二分団の人たちにとっては一年の始まりを感じるイベントになっています。

3. 相川の初詣先紹介

相川に住んでいる人たちは、住んでいる地区によって初詣先は異なりますが、最も行く人が多いと言われているのは、相川総鎮守である善知鳥神社(うとうじんじゃ)です。創建は1151年と言われていて、およそ1000年の歴史を持つ神社です。
年が明けると、参拝客に御神酒が振る舞われたり、おみくじやお守りも販売されます。また、400年以上の歴史を持つ、島内最大級のお祭りである「相川祭り」は善知鳥神社の例祭で、毎年10月に行われます。豆まき翁が舞う太鼓組や獅子舞などが門付けして回り、夜9時過ぎに還ってくる神輿と提灯が連なる様子は400年の悠久の時の流れを感じさせます。

まとめ

いかがでしたか?佐渡、相川ではこのようにして一年が始まります。皆さんがお住まいの地域では、お正月にどんな伝統行事が行われていますか?この機会に詳しく調べてみるのもいいかもしれません。

※ 参考文献:
・お仏壇のはせがわ「神棚のしめ縄・紙垂とは?付け方・種類・処分方法など基本を解説」
・Creema「いつからいつまで?「しめ縄」の意味・正しい飾り方。おしゃれなしめ飾りで新年を迎えよう」
・佐渡市地域おこし協力隊サイト「【外海府】伝統の!しめ縄づくり!」
・さどっさり「1年のはじまり 焚き火とともに無病息災を願って」
・佐渡地域振興局 地域振興グループ「買若梅(マイ・ロアメイ)さんの佐渡レポートVol7」
・佐渡市ぐるっとあいらんど「無病息災を願って行われた“とうろうや”」
・JUGEMブログ「ガシマ・善知鳥神社」
・にいがた観光ナビ「相川祭り」

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