新潟佐渡市でNTT 東日本が体験ツアーを開催!ワデュケーションとは

NTT東日本地域循環型ミライ研究所 蛭田正隆

NTT東日本が、社員が新潟県佐渡市に滞在しながら仕事をこなして、地域文化にも触れられる「ワデュケーション」と言うものを導入しました。
「ワデュケーション」という言葉は私は馴染みがなかったので調べてみたら、「work(仕事)」「education(教育)」「vacation(休暇)」を組み合わせた造語だそうです。

NTT東日本は、このワデュケーションがうまく機能すれば、島内の農業、観光など繁忙期の人手不足に貢献する事が期待できると考えてます。


今回は、NTT東日本地域循環型ミライ研究所の蛭田正隆さんにオンラインでお話を伺いました。

蛭田さん、よろしくお願いします。
今回のインタビューなのですが、私がNTT東日本がやられていると言うワデュケーションの事をまだよくわかっていないので、まずはNTT東日本が現在佐渡で取り組んでいる基本的な事からお話ししてもらってもいいですか?

はい。
我々NTT東日本はもちろんご存知だと思いますが、電話、インターネットなどのサービスを行っている電気通信事業者です。
最近はIoT時代なので、各種ソリューションを分野分けして色々なところにご提供させていただいてます。
その中で地域循環型ミライ研究所と言う組織の者が私と今回一緒に参加している水谷になります。
NTT東日本の組織内の者としてよく、様々な地域の方とお付き合いして色々な相談を受けるのですが、なかなか新しい仕組みのマネタイズが出来ないとか、営業活動に繋がらないとかの相談を受けることがあります。
そのような状況の中で、地域によっては地域創生や価値創造などにフォーカスを当てているところもあるわけです。
政策の提言みたいなところをさせていただきつつ、マネタイズに繋がるような動線作りを行ってます。

私も2022年の年末から佐渡市民になって、仕事もしているのですが、なかなか地域の交流とかマネタイズ化する事は本当に難しく感じています。

そうですね。今は各地域、ちょっと言い方は悪いかもしれませんが、財政が苦しいところも多いんですよね。何かしらしなければと思いつつ各自治体もそうですし、我々NTT東日本みたいな大きな会社も補助金みたいなものですとか、資本をもっと欲しているところがあるんですよ。
そう言ったところに我々が一緒になって、どちらがと言うわけではなく、双方にとって良い活動になればと言う仕掛けを作っていきたいんですね。

その活動の中に先日行われたワデュケーションがあるんですね。

今回のワデュケーション施策は、一緒に参加する我々にとっても価値のあるものにしていかなければと言う思いもありました。
受け入れ先の地域の方にとっては、暮らしている地域の自治体や産業などを知ってもらう事で新しい関係人口を作ることができるし、それをきっかけに佐渡に興味を持ってもらえる方を増やしていけます。

2023年というとコロナ禍の時期と、それが緩和された時期があったと思いますが、人の流れなど蛭田さんが感じる部分はありましたか?

そうですね。我々が佐渡に入ってきたのが2022年3月くらいからなのですけど、3月、4月は船に乗ってもそんなに混んでいる感じはしなかったですね。
逆に夏くらいから、10月、11月は訪問するのに船の予約をしてもいっぱいな印象でした。
ホテルがなかなか取れなくて驚きました。
今後、佐渡金山が世界遺産登録されるとすると、受け入れ側の準備など色々と慣らして行かないとオーバーツーリズムになりそうで怖いなって気はしました。

私も毎月、関東と佐渡を行き来しているんですけど、蛭田さんが言われるように4月までは船が空いていた印象だったんです。
ところが5月のゴールデンウィークあたりから一気に人が増えて、船の予約を早めにとっておかないと海を渡れなくなるんじゃないかって心配もしました。

気になっていたんですけど、そう言った佐渡へ集中して人が流れる時って何か理由があるんですか?

私が知っている範囲だと、ロードバイクのロングライドや、トライアスロンなどのスポーツイベントはすごい人数が島に来られますね。
それ以外にも夏に大きなお祭り(アース・セレブレーション)があったりしました。

そういえば、今回一緒にワデュケーションに参加された江川さんからはYouTuberの方の影響があったと聞いてましたよね。

はい。
私は初めての佐渡だったのでそれほど自分では実感はしてないのですけど、佐渡でお話を聞くと佐渡のインフルエンサーの方の影響で、今年はかなり家族旅行で佐渡に来られた方がいたと聞いてます。

確かに聞きましたね。私は佐渡のYouTuberの方を最初は知らなかったんですけど、栃木に帰った時も小学生達が、佐渡の事を話題にしている子が増えたと学校関係者から聞いてます。
その子供達が親に旅行で行きたい場所として佐渡を進めるそうですね。

ほんと新しい形ですよね。大人への認知度が高くなくても、子供に知られれば親を巻き込んで観光に来てもらえるんですから。
今までは大人向けの広告やCMで直接ターゲットを決めて観光に呼び込んでいたのに、今はSNSやネット動画で子供達から興味を持って大人を起き込んでもらえるなんて。

本題に戻りますね。まずNTT東日本と佐渡市が繋がった経緯に興味があるのですが、お聞きできますでしょうか?

我々、ミライ研究所の所長が、以前仕事の関係で新潟支店の支店長をしていた事と、幹部の中で新潟好きな方が多いので、新潟の地方創生や地域活性を気にしていたんです。
そこで、現時点での我々の人数体制を考慮したり、フィールドリサーチなどをした結果、活動地域を調べていた結果、佐渡が良さそうだとなりました。
実際、我々の前にも他のNTTグループや知っている企業なども佐渡には入っていたので、より関心が深まった形ですね。

活動を佐渡で行うと決めてから、すぐに島に入って仕事があったのですか?

うちの総合政策課の社員で、佐渡市とお付き合いがある者がいて、佐渡のキーマンの方をご紹介してもらったり、佐渡市の移住交流推進課の西牧さんとも知り合うことが出来ました。
そこでやり取りさせてもらい、移住に関しては施策だとか補助金などを色々と考えてみても、人口を増やすのはなかなか難しいなって話になってたんですね。
日本全国で人口が減少している中で、ただ愚直に頑張っても地域ごとの奪い合いになってしまいます。
なので、まずは関係人口を増やそうとなりました。1人の方が普段は東京に住んでいるけど、第2・第3のふるさとという感じで佐渡を認識してくれたらいいんじゃないかと。
それがいつになるかわからないけれど、後の移住、定住につながる可能性になるんじゃないかと思うんです。
そして、今回のお話のワデュケーション施策みたいなのはどうか?という流れになったんです。

私も現在は佐渡に移住して暮らしてますけど、家族は栃木県にいて、2拠点生活をしてます。
1年も住むと愛着は確実に生まれるし、この佐渡の地が自分にとってはかけがいのない場所になっていると思えます。
いつまで島にいるのか私自身わからないのですけど、これも佐渡にとっての関係人口と言えるのかなって思えますね。

我々ももっと本格的にワディケーションを展開したりアレンジしたりしたいと考えています。観光の合間にちょっと仕事をこなすワーケーションだと、観光で結局終わってしまうんですよね。
そこに地域の方ともう少し深く関われる、関わりやすい環境が作れればと思ってます。
特に地域の方々と仕事を一緒にする機会、就業体験を加える事によって現地の方との繋がりを強く感じられると思うんです。
実際、その体験をしてもらった参加者の方からも佐渡の人の事や現地の方でないとわからない情報も知れて良かったとお声をもらってます。
もちろん、観光だけで楽しむ佐渡っていうのも楽しいと思いますよ。

観光をメインで楽しむか、現地の人や産業と触れ合って楽しむか、の選択が出来るのは島に興味を持つ方への新しいアプローチになって面白いですね。

今回の職場体験で面白かったのが、おけさ柿の選果場で現地のおばさま方が、若い子がたくさん来てくれて、目の保養になるとか大変喜んでくれたんですよ。
参加された方はもちろん、迎え入れてくれる現地の方も一緒になって楽しめていたのが、すごく印象に残りました。
生活している環境も年齢も関係なく、共通の作業をする中で生まれる親近感というか、双方にとってとても良い雰囲気でした。

おけさ柿の選果場の話が出ましたけど、今回のワデュケーションで行かれたのは他にはどんな場所があったんでしょうか?

私たちはもちろん新潟港から両津港に船で来たわけなんですけど、最初は港のある両津で宿を考えてました。ただ、その時はあまり宿泊施設に空きがなくて、結局相川のあたりの宿に決めました。
今回のワデュケーションでは羽茂と相川の行き来があったので、よく利用したのが尾畑酒造さんがやられている、学校蔵。
こちらがコワーキングスペースのような使い方が出来たので、空き時間に使わせてもらってました。

学校蔵は私も先日、撮影の関係で行ってきたのですけど、すごく良いカフェがありますよね。カレーとコーヒーをいただいてきました。

今回のワデュケーションは3泊4日で、その中2日は就業体験を行ったんですけど、ちょうど過渡期ということもあり、夕方くらいまで仕事になってしまったんですよ。
もっと仕事時間を短くして、観光にも時間を使いたかったんですけど、時間の関係で今回は、羽茂から近い小木港や宿根木を回りました。

小木港や宿根木は佐渡の昔の文化を残しつつ、いまだに人気の観光スポットなので、短い時間とはいえ行けたのは良かったですね。

あとはフリーの日には、有名な佐渡金山や金山の歴史を知れる「きらりうむ佐渡」にも寄りました。景観の良い棚田も見学できて、佐渡のメジャーなスポットをしっかり回れたという感じです。
ただ私や水谷君は、何度か佐渡に行っているのである程度網羅的には回れたと思っていますが、今回初めての佐渡という方にとっては、もっと観光をしたかったなっていう思いがあるかも知れません。

いや、でもそれをきっかけに再び佐渡に来ていただけるなら嬉しいですね。もしよろしければ、今回のオンラインに参加されている方の声も聞いてみたいのですけど。

ではずっとカメラで映りながら参加していた私から少し。
先ほどの参加者の方の声をアンケートで伺っていまして、最初に嬉しかったのは、また佐渡に行ってみたいかという質問に対して100%の方が再び佐渡に訪れたいという回答でした。
あとは時間の関係でどうしても、行けない場所があったり、新しい発見があったりと様々なご意見がありました。
僕個人的には、佐渡は2回目だったんですけど、1回目の時に行けなかった矢島・経島を見る事が出来たのが嬉しかったです。写真では何度もみていたんですけど、実際に行くとその場の空気感も加わって最高でした。

今回のインタビューではワデュケーション参加者の方から多くの感想を聞くことが出来ました。

・お魚祭りに行って、観光客だけではなく地元の方が多かったのも驚きだった。特に若い家族が多くみられ自分も佐渡の地元民の中に入れた感覚を味わえた。
・佐渡島に拠点を持つ世界的に有名な太鼓芸能集団「鼓童」がフリーマーケットでパフォーマンスを披露してたりして、それを見て感動した。
・今まで佐渡の歴史に興味なかったけど、実際に行ってみて江戸幕府が管理していたとか、金銀山の歴史など凄く惹かれる者があった。
・職場体験は正直ずっと立ちっぱなしできつかったんですけど、その分愛着もできたし今まで柿の生産地なんか気にした事なかったけど、スーパーで佐渡産の青果物をみると、つい買ってしまうようになりました。
・佐渡のスーパーで地産のお魚を購入して、宿泊施設で参加メンバーと調理して食べたのが思い出に残りました。長期の宿泊になると、普段の観光とは違った行動が取れるのも新鮮でした。
・佐渡が大きな島だというのを知らなかった。実際に行ってみたら凄く大きくて、自転車に乗るのが好きなんですけど、島を1周まわるイベントもあると知って、より興味を持ちました。

ワデュケーション参加者のみなさんからそれぞれお話をいただいて、凄く佐渡を楽しんでいただけたのが伝わりました。
ただ観光地を見て回るだけでなくて、その土地にある仕事を体験する事で、そこに住む方の感性だったり、その土地のより深い情報を得られる体験っていうのは素晴らしいなと感じました。
NTT東日本、地域循環型ミライ研究所としてはこの後の佐渡におけるビジョンなどはどのように考えてらっしゃるんでしょうか?

そうですね、今回の施策で参加されたのが17、8名だったと思うんですけど、少なからず今回参加されたみなさんは佐渡の関係人口になったと思います。
ただ、これを継続的にこなしていくことが大事だと思ってます。
あと佐渡からすれば、NTTグループだけではなくそれ以外の企業の方や学生ですね。そう言ったことも手広く来てもらって、関係人口を増やしていく事を求められているんだろうなと感じられます。
まずはこの仕組みをしっかりとしてプラットフォームとして構築していきたいと思ってます。
これに関しては我々民間だけではなく、官民連携してですね、色々なマッチングですとか情報を擦り合わせできるような仕組みを構築していきたいです。
今回行ったワデュケーション施策は、そう言った部分では良い形になったと考えております。

今回のインタビューを通して、参加された皆さんの声が直接聞けて、ワデュケーションの魅力がよくわかりました。
NTT東日本、地域循環型ミライ研究所の皆さんには、このような取り組みをぜひ長く継続して、佐渡の魅力を伝え続けてもらえればと思います。

今回のインタビューを通して、参加された皆さんの声が直接聞けて、ワデュケーションの魅力がよくわかりました。
NTT東日本、地域循環型ミライ研究所の皆さんには、このような取り組みをぜひ長く継続して、佐渡の魅力を伝え続けてもらえればと思います。

インタビュアー
株式会社Tomody 佐渡支店長
坂元 竜一

2022年11月に佐渡市に移住
同年佐渡のサイクルイベントに2度出場し、佐渡の自然と離島ならではの土地に魅力を感じて栃木県足利市から佐渡市に移住する。
東京都水道橋に本社を構える映像配信プラットフォームベンチャー企業である株式会社Tomodyの佐渡支店「StudioKURA」の管理・運営を任される。
佐渡では映像配信スタジオ運営と、佐渡に関する事を取材し、記事や動画にしながら活動している。
ガジェット紹介系YouTuber 「UZUMAX」としての活動も継続中!

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