坂
西牧さんと私は同じ年齢ということもあり、生まれや育ちは違いますけど、何か話しやすいなって感じてます。
西
そうですね。昭和51年生まれの辰年で、お互い今年が年男ですね。
お互い子供も大きくなってきた年代で親近感ありますね(笑)
坂
早速なのですが、現在、西牧さんが在籍している移住交流推進課の事をお話ししていただいてもよろしいですか?
西
移住交流推進課は令和3年から新しく立ち上がった部署なんです。
佐渡市は毎年約1,000人人口が減っています。そのうち約300人弱がいわゆる社会減となっています。
そこで具体的に人口減少対策を考え移住者を受け入れていて、若い世代の人口の比率を高めていく取り組みを中心に行ってます。
坂
私も1年ほど移住して実際に佐渡で過ごしていますけど、確かに現地住民として高齢な方が多く感じますね。
お店に行くとよりそれを感じる事が多いです。
西
新しい部署なので、今はともかく色々な事を試してます。
移住って事に執着すると、なかなか広がりに限界を感じてしまって、だから関係人口を広げて深めてこうと考えました。
坂
関係人口ですか?まずは佐渡島に来てもらって、島の良さを体験してもらうって事でしょうか?
西
そうですね。それも含めてなのですが、起業成功率ナンバーワンの島を目指し、スタートアップ支援により若い起業家やベンチャー企業の誘致に力を入れて取り組んでいます。
誘致し、島の中で事業を大きくしてもらい雇用も増やしてもらうことが大きな目的ですが、誘致するだけではなく、様々な起業家や企業とのご縁をいただいており、合宿や研修、ワーケーションをきっかけとして、その関係性を続けていく中で深い関係性になれれば良いのではないかと思います。
坂
私が働いている職場の周りの企業も佐渡市に誘致されて、事業を行ってますけど雇用の面でもプラスになっている印象ですね。
失礼な言い方になるかも知れませんが、佐渡の島内だけで雇用を増やそうと思っても、なかなか難しいように見えました。
でも、現在は島にいながらも島外の仕事をしやすかったり、そう言った仕事が多くなってます。拠点を佐渡島に置いておきながらも、しっかりと雇用を生み出せるんだなって思いました。
西
企業誘致やワーケーションをきっかけとした関係企業の拡大の他にも面白い試みとして、保育園留学というのを行ってます。
これがまた良い関係人口を作るものになっていて、やりがいを感じているところです。
先日も、東京から小さなお子様のいるご家族が保育園留学をして、佐渡の魅力を感じてもらい、嬉しい言葉をたくさんいただいたところです。
坂
先日私も、保育園留学に来られていたご家族にインタビューをさせてもらいましたけど、実際に1〜2週間、佐渡島に滞在されて現地の方と関われると色々な事が知れて良かったと言われました。
島に来られる方もそうですが、島にいる子供や受け入れしてくれる住民の方にも良い刺激になって、双方に良い形になっていましたね。
西
行政の担当者として、保育園留学に来たご家族やアドレスホッパーといわれる多拠点生活のサブスクを利用する方々とお話をする機会が多いのですが、佐渡の魅力をみなさんから聞くたびに新しい発見をしているような感覚です。
私は47年間ずっと佐渡で暮らし続けてますから、他をよくわかってないんですよ。
坂
誰でもそうですけど、自分が置かれている環境だけを見ていると、その良さがわからないものですよね。
西牧さんは今の仕事をされて、改めて自分の佐渡島に対する印象が変わったのではないですか?
西
本当にそうなんです。関係人口になっていただける方々からの生の声を聞くたびに、私が住み続けている佐渡島の当たり前の事が、実は他所の人からしたら魅力だったんだなと嬉しい気付きになってます。
坂
取材した保育園留学のご家族も佐渡のお米を絶賛してました。佐渡のお米は私も素晴らしいと感じていて、お寿司も和食屋さんも米が美味い。
西
ずっと佐渡のお米を食べているので、もうこれが普通なんですよね。でも、先日の保育園留学の2歳児が、いつも朝はパンなのに佐渡ではご飯だったと言うエピソードを聞いて、嬉しかったですね。
もちろん佐渡のお米が美味しいのは私もわかっているんですけど、子供の素直な感想でそれを聞けると本当に嬉しくて。
坂
今回の保育園留学のご夫妻は確か、リモートワークで仕事ができる環境の方でしたよね。
ゲストハウスで取材させてもらった時に、お二人とも電話やビデオチャットでお話ししながら忙しそうに仕事しているのが印象的でした。
西
そうですね。今は会社に出社しなくても仕事になる方が増えていて、そういった方は特に佐渡は相性が良いです。大きな島に海や山など自然もたくさんあるし、病院や飲食などのお店も充実してますからね。
佐渡島に来島した方がよく利用するゲストハウスを中心に島に滞在しながらも急な仕事に対応しやすいスペースが少しずつですが増えていっています。
坂
仕事の取材関係で、私も使うゲストハウスは本当に作業のしやすい所ですよね。
仕事の合間のサウナも最高ですし。
西
佐渡島は中長期滞在のプライベートでも、仕事がしやすい環境を整えてきています。これからは個人も大事なのですけど、会社単位での研修などで多く活用してもらえると嬉しいですね。
今年の夏前に8名ほどの起業家の方々が佐渡で合宿をしてくれて、ロードバイクで大佐渡を1周約130kmを走破するメニューをご一緒しました。本当に辛くて大変でしたが、起業家のやり切る力を目の当たりにして自分も成長した気分になり良い経験になりましたし、このことで佐渡へ進出こそしていませんが、多くの経営者との結びつきが強くなりました。
また、先ほどの話ですが、そこで皆様が滞在した宿も仕事もでき、バーベキューも出来たり、参加者で朝食をつくったりで、みなさん大変満足してもらえました。
坂
ロードバイクは私も趣味で乗っているんですけど、佐渡島は信号が少なくて本当に走りやすいんですよ。ただ冬は風と雨が多く自転車は辛い季節になりますね。
西
冬ですよね。佐渡に来るには船で海を渡るのが必要で、冬は特にその数も減ってしまうし、島単体で考えるとどうしても冬は人の流れが滞りがちなんですよ。
そこで広域的に考えて新潟県全体で考えて、冬が魅力的な地域とも連携してワーケーションを受け入れるっていう仕組みが重要になってくると感じてます。
坂
私も佐渡市が整備したインキュベーションセンターの中に入って仕事をしてますけど、外から企業が入ってきやすい流れを作ってくれているのは本当に助かります。
西
こちらも様々な企業が佐渡島に来てもらえて良かったと考えてますが、今後は佐渡に進出していただいた企業の定着に力を入れて、企業の定着と成長、そして地元企業との連携による地域活性化に取り組んでいきたいと考えています。
坂
佐渡に入った企業が成長すれば、佐渡島内での雇用にも繋がりますね。
西
佐渡は外に出た若者が仕事の関係でなかなか戻ってきにくいところもあります。
でも島内でも十分に仕事があれば、Uターン者が増えてくれると思うんですよね。
インキュベーションセンターに入ってくれている企業は、入居した時に比べてしっかり雇用も増やしてくれていて、これが続くと嬉しいですね。
坂
うちも佐渡島の若者を2023年にようやく雇えてホッとしてます(笑)。
今回のインタビューは私自身が移住者なので、気になっていた佐渡市移住交流推進課のお話が聞けて良かったです。
西
佐渡市移住交流推進課としては、ワーケーションに関して広域連携をしながら、魅力的なプランを構築して受け入れていく仕組みをしっかり作っていきます。
ワーケーションをきっかけとして、佐渡市との関係人口や企業をもっと増やしていくとともに、佐渡市に進出していただいた企業が定着して佐渡の事業者との連携を深めることで、佐渡市にとって、より良い未来に繋げていければと思います。
今回インタビューをさせていただいた西牧氏がいる佐渡市移住交流推進課は、主に企業誘致、移住促進や関係人口拡大のほか、空き家活用などの業務を行っています。
移住などの相談、移住者向けの補助金の申請方法や、佐渡市ホームページに乗っている空き家バンクなどについて聞きたいという方は、佐渡汽船両津港直結のコワーキングスペースSADO PORT LOUNGEに専用窓口を設置していますので、お気軽にお問合せください。
佐渡移住相談窓口
電話:080-2596-5371
E-mail:sado-iju@city.sado.niigata.jp
インタビュアー
株式会社Tomody 佐渡支店長
坂元 竜一
2022年11月に佐渡市に移住
同年佐渡のサイクルイベントに2度出場し、佐渡の自然と離島ならではの土地に魅力を感じて栃木県足利市から佐渡市に移住する。
東京都水道橋に本社を構える映像配信プラットフォームベンチャー企業である株式会社Tomodyの佐渡支店「StudioKURA」の管理・運営を任される。
佐渡では映像配信スタジオ運営と、佐渡に関する事を取材し、記事や動画にしながら活動している。
ガジェット紹介系YouTuber 「UZUMAX」としての活動も継続中!