1. 佐渡を紹介 さどじまん
  2. 個性的な一棟貸し宿やゲストハウスなど、ニュースタイルの宿が増えています。泊まり方も自分らしく!

個性的な一棟貸し宿やゲストハウスなど、ニュースタイルの宿が増えています。泊まり方も自分らしく!

個性的な一棟貸し宿やゲストハウスなど、ニュースタイルの宿が増えています。泊まり方も自分らしく!

ライター:風間彰充 かざまあきみつ(「月刊にいがた」「さどぼん」編集者)

新潟ライフを楽しむローカルマガジン「月刊にいがた」、佐渡の観光ガイドブック「さどぼん」の編集者。いつもは新潟市、ときどき佐渡。佐渡に滞在する時は朝から晩までカメラを片手に島内を駆け巡り取材。仕事の後はたびのホテル佐渡の大浴場 or HOSTEL Perchの蔵サウナ。美しい景色、いい店、おいしいもの、出会ってほしい人を島外に向け発信中!

カメラマン:風間彰充&近藤 俊

ゆったりと温泉に浸かって、夕食は豪華な魚料理に舌鼓。そんな大定番の泊まり方はもちろん大推薦ですが、最近は島内に新しいスタイルの宿が多くなってきました。家族や仲間で一棟貸し切りの宿泊ができる宿や、個性的なゲストハウスなどなど。ということで、“新しい泊まり方”を感じられる6つの宿泊施設をレコメンドします♪

Andante 葡萄農家の宿

ワインを片手に時間を忘れての~んびり滞在。大人のための1日1組限定の宿

  • ゲストルームにある大きな窓から見えるのは緑色のブドウと野菜の畑。慌ただしく過ぎていく日々をリセットするための佐渡旅。観光地巡りを詰め込むのではなく、ゆっくりと佐渡の田舎に身を置いて過ごす旅に推薦したいのがブドウ農家の夫婦が営むこの宿。

  • 宿主の下川夫妻。島内で栽培したブドウでのワイン醸造を目標にしてブドウの栽培を手掛けています。
    店名のAndante(アンダンテ)は「歩くような速さで」という音楽用語から。ここでの時間はゲストの方にゆっくりと、自分が心地よいペースで過ごしてほしい――そんな宿主の思いが込められています。

  • 大きな日本家屋を時間をかけながら現代的にアップデートしてリノベーション。元々の建物のよさを残しながらも、とてもスタイリッシュ。ですが、時間が経つにつれ心が少しずつほぐれていくような雰囲気が漂っています。
    この宿の特徴は1日1組限定のところ。3名ずつで2部屋を用意するベッドルーム。大人4名、子ども2名の計6名での宿泊が可能です。なので、家族や気の合う仲間たちで気兼ねなく時間を過ごすことができます。

  • 「夕方からワインを飲んで、ゆっくり過ごしてほしいです」と下川夫妻。そう、緑に囲まれたプライベートな空間でワイングラスを片手に外を眺めたり語り合ったり。それが何より贅沢なこの宿の楽しみ方なのです。

  • 美しい緑が揺れるガーデンを眺めながらお酒を飲んだり、読書をしながらついついウトウトしてしまったり(笑)。

  • こちらは「ワインを楽しむ料理」をテーマにした晩ごはん(3,000円税抜・宿泊料金別)。採れたての野菜や佐渡の旬の食材を使った料理を味わうことができます。
    自家栽培のブドウでのワイン醸造に向けて頑張る下川夫妻が営む佐渡の田舎にあるすてきな一軒宿。朝を迎えれば、きっと心と身体がリセットされることでしょう。

Andante 葡萄農家の宿(アンダンテ ぶどうのうかのやど)

  • 住所
    佐渡市大倉谷672-3
  • 電話番号
    なし
  • 駐車場
    2台
  • リンク
    ※2023年春に館内、営業形態をリニューアル予定。最新情報は下記公式サイトからご確認ください。
    Andante 葡萄農家の宿

HOSTEL Perch

これぞ佐渡旅の新しい泊まり方。蔵サウナで整うもよし。ワーケーションの拠点にするもよし!

昨今のサウナ人気も手伝って、今やサウナを一番の目的にした旅も当たり前になりつつあります。ということで、全国のサウナーに訪れてほしい、すてきなサウナのあるゲストハウスをレコメンド。

  • 佐和田地区にあるHOSTEL Perchは築70年ほどの旅館を改装したゲストハウス。ゲストルームに加えサウナ、カフェバー、コワーキングスペースを完備しているユニークな宿として、島内外からさまざまな人たちが集います。

  • こちらはエントランスにあるカフェバー。佐渡島初のクラフトビールとして注目を集めているt0ki breweryをはじめクラフトビールの品揃えも自慢。ゲスト同士の交流の場にもなっていて、気づけば初めて顔を合わせた人同士がビールを飲みながら和やかに笑い合うなんて光景が日常です。

  • ゲストルームの種類はドミトリー、ツイン、トリプルの3種類。木を基調とした落ち着きのある空間です。

  • そして、こちらがサウナーのみなさんに大推薦したいHOSTEL Perch名物の「蔵サウナ」。江戸時代に建てられた蔵を改装した本格フィンランド式のサウナです。タオルや水着のレンタルもあるので、手ぶらでOK。

  • 佐渡ならではのたらい舟を利用した水風呂も名物。広い外気浴スペースもあり、チェアに座ってリラックスしていると近くの公民館から、鬼太鼓の練習をする太鼓の音が聞こえてきたり。なんとも佐渡ならではの旅情を感じることができる特別なサウナなのです。

  • 宿主の伊藤さんいわく、ここをきっかけにサウナにハマる人も多いんだそう。サウナは1枠90分・1,500円(島民は900円)で事前予約制。

  • また、宿の2階には広々としたコワーキングスペースがあります。個室もあり、オンラインミーティングなども可能。チェックインしてすぐに仕事をして、終わったらサウナタイム。なんて過ごし方もできるのです。宿泊をしなくてもワークスペース1日利用&サウナ1回で2,000円というお得なサワーキングプランもあります。

  • ということで、HOSTEL Perchの蔵サウナを目的にしての佐渡旅、おおいにアリです。いい汗をかいてしっかり整って、島のおいしいものを食べて地酒を飲む――これ以上の旅はないですね! どうしても仕事が間に合わないという方は、PCをご持参いただきワーケーションでお過ごしください(笑)。

HOSTEL Perch(ホステル パーチ)

  • 住所
    佐渡市河原田諏訪町4
  • 電話番号
    0259-58-7311
  • 駐車場
    10台
  • リンク

カラふるカネモ

佐渡の古きよき歴史を感じる一棟貸しの古民家宿

  • 古い街並みが残る松ケ崎集落の築100年以上の古民家を、地元の人々の協力を得て改装した2階建ての一軒宿。
    宿の名前は「カネモ」という屋号から名付けられていて、軒先には千本格子と衣料品店だった頃のショーウインドーが残っています。

  • 暖簾をくぐって中に入ると、天井の高い「御前」と呼ばれる現代の居間にあたる空間や裏庭に続く長い土間が。伝統家屋ならではの造りからは佐渡の懐かしい暮らしが感じられ、非日常を体験することができます。

  • ほかにも1階には、きれいなお庭を眺めながらのんびりできる縁側、竹取模様の欄間が美しい8畳の座敷と座敷に続く8畳の小座敷などがあり、和の魅力と癒やしにあふれています。

  • 吹き抜け階段を上がった2階には、ダブルベッドを置いた6畳の洋室を用意。全3部屋を寝室として使えるので、家族や友達と大人数で泊まってもそれぞれのスペースをしっかりと確保できます。

  • 特に2階は1部屋しかなので、プライベート感たっぷりです。

  • また、「古民家の趣を残しつつも、快適に過ごしてもらいたい」との思いから、水回りには最新設備を導入、空調、Wi-Fiも完備。清潔感のある広々としたお風呂は小さな子ども連れにもやさしいと評判で、自然素材にこだわったアメニティもうれしいポイントです。
    さらに、旅先の楽しみといえば食事。キッチンには冷蔵庫や電子レンジ、IHコンロ、調理器具など、ある程度備品が揃っているので、佐渡の食材を調達してきて自炊をする人も多いそう。要予約でカネモが提携している地元の仕出し店・六助から朝食(1人前1,500円)と夕食(1人前5,800円)を希望の時間帯に届けてもらうこともできるので、せっかくならちょっと贅沢に佐渡の郷土料理を味わいながらのステイもおすすめです。

カラふるカネモ

  • 住所
    佐渡市松ケ崎1006
  • 電話番号
    03-3527-2678(カラふる)
  • 駐車場
    2台

GUEST HOUSE 憩ikoi

佐渡島で台湾旅行気分も味わえるインターナショナルなゲストハウス!

佐和田海水浴場から徒歩5分の場所にある古民家をリノベーションして造ったゲストハウスは、国際交流の場としてもおすすめです。

  • オーナーは台湾出身の加藤さん。台湾料理を振るまうことができて、国際交流もできる場を作りたいと思っていた時に、この古民家に出合ったそうです。
    もともとここにあった昔の障子やタンスをいかしながら、加藤さんのセンスがプラスされた和洋折衷な雰囲気を感じるゲストハウスです。

  • こちらは、フリースペース。日本家屋の造りを残しつつ、洋風な壁紙に張り替えた和モダンな印象です。
    お部屋は和室9部屋と洋室1部屋をご用意しています。同じ和室でも、部屋によって印象がガラリと変わるので要チェック!

  • こちらは、ブラウンを基調とした落ち着いた印象のお部屋。畳の部屋なのにハンモックを置いているところがユニークです。

  • こちらも先ほどと同じ和室ですが、青を基調としており一気にリゾート感があります。さまざまな部屋のバリエーションが揃っているので、毎回違うお部屋に泊まってみるのもいいかも知れません!

  • さらにここのゲストハウスの一番の魅力は、併設されたカフェバー! 4ヵ国語対応可能なスタッフさんが作る本格台湾料理を味わえます。昼はカフェ、夜はお酒を提供するダイニングバーに変身します。集合写真の右から2番目がオーナーの加藤さんです。みなさんが、とっても素敵な笑顔で出迎えてくれます。

  • 台湾の国民的な定番メニューの『ルーロン飯』(写真899円)や女性に人気のある『台湾風味酢鶏定食』(台湾茶付き1,200円)をはじめ、台湾の夜市の屋台で食べられる平たい大きな唐揚げ『ダージーパイ』(599円)も提供しています。

  • カフェバーは宿泊者以外も利用できますが、宿泊客の場合は会計が10%引きになるお得なサービスもあります。
    佐渡島へ旅行に来ているのに、宿では台湾旅行気分も味わえてしまう(!)という2倍で旅を楽しめますよ。

GUEST HOUSE 憩ikoi(ゲストハウス いこい)

SEA SIDE HOUSE in しまふうみ

佐渡で暮らすように泊まる。朝食は人気ベーカリーのテラスで優雅に

  • 真野湾の絶景を一望できる大人気ベーカリー&カフェ、しまふうみの敷地内にある宿。「佐渡で暮らすように泊まる」をコンセプトに、リビングダイニング、寝室2室、バスルームが完備された一軒家を貸し切りで利用することができます。

  • ゆったりくつろげるソファや大迫力のサウンドが体感できるスピーカーなどがあるリビングダイニングには、調理器具やお皿などはもちろん、オーブンやコーヒーメーカー、ワインクーラーなど高性能の家電が揃ったキッチンも完備! 地元の食材を買ってきて、ホームパーティのように楽しむのもおすすめです。

  • 2室ある寝室にはシングルベッドが2台ずつあり、グループでの滞在も安心。
    ひとりひとりにアメニティセットが用意されており、ホテルのような快適さも兼ね備えています。
    リビングダイニングと寝室を隔てる壁は防音構造になっているので、子どもが先に寝てしまった、という場合も気兼ねなく楽しい時間を過ごすことができます。

  • また宿泊者限定で、営業前のしまふうみを貸し切り、佐渡食材のデリと焼きたてパンのワンプレート朝食(別途1,320円 ※水曜朝は提供不可)を食べることもできます。
    テラス席で撮影できる真野湾の絶景目当てに多くの観光客が訪れるランチタイムとは違い、真野湾の絶景をひとり占めしながらゆっくりと過ごせると大人気なんだそう。お気に入りのポイントを見つけて、たくさん写真を撮って過ごしましょう!

SEA SIDE HOUSE in しまふうみ(シーサイドハウスイン しまふうみ)

Lake Front House Aozora

一棟貸しの隠れ宿。部屋から加茂湖を眺められる贅沢なロケーション

  • 加茂湖の脇にひっそりと佇む1日1組限定の宿。
    すべての部屋から加茂湖を眺められる贅沢なロケーションは、忙しい毎日を忘れさせてくれます。

  • こちらは佐渡のおいしいものについて、とっても詳しいコンシェルジュの伊藤安里さん。宿の2階に常駐していて、困ったときにはすぐに駆け付けてくれるので安心です。「滞在している間はただ泊まるのではなく、佐渡の暮らしを体験していただきたいです。誰にも邪魔されないプライベートな時間を心ゆくまでお楽しみください」と伊藤さん。

  • 宿泊客は1階のすべての部屋を使うことができ、ダイニング、居間、ふたつの寝室、キッチン、浴室など、どこも開放感のある広々とした空間。

  • おしゃれな家具や間接照明も特別感があり、旅気分を高めてくれます。

  • 特に大きな窓いっぱいに四季折々の景色が広がる寝室は、贅の極み。
    夜は満天の星空を眺めながら眠りにつき、朝は小鳥のさえずりで目を覚ますと、きらめく湖と青空が飛び込んできます。

  • 晴れた日は、お日様の光がたっぷり降り注ぐウッドデッキでゆったりと流れる時間に身を任せれば、日頃の疲れやストレスが吹き飛びます。

  • また、自由度の高さも人気の理由。調理器具と家電が揃った使い勝手のよいキッチンで自炊をしたり、お庭でバーベキューをしたり、手作りのツリーテラスがある広い敷地を散策したりして、思うがままに過ごすことができます。

加茂湖まで徒歩10秒(!)という好立地をいかした、無料貸し出しボートでの遊覧も評判で、今年からは野草講座や身体と心を整える『自分最適化プログラム』などのリトリートツアーを不定期で開催。コンシェルジュの伊藤さんだからこそ知っている、さまざまな楽しみ方を提案してくれるので、旅の思い出がより濃いものになること間違いなしです。

Lake Front House Aozora(レイクフロントハウス あおぞら)