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佐渡はカフェの島です!個性が光るカフェで、の~んびり島時間を。


ライター:風間彰充 かざまあきみつ(「月刊にいがた」「さどぼん」編集者)
新潟ライフを楽しむローカルマガジン「月刊にいがた」、佐渡の観光ガイドブック「さどぼん」の編集者。いつもは新潟市、ときどき佐渡。佐渡に滞在する時は朝から晩までカメラを片手に島内を駆け巡り取材。仕事の後はたびのホテル佐渡の大浴場 or HOSTEL Perchの蔵サウナ。美しい景色、いい店、おいしいもの、出会ってほしい人を島外に向け発信中!
カメラマン:風間彰充&近藤 俊
佐渡はカフェ文化が根付いている島。島内にはすてきなカフェがいくつもあり、住む人や旅で訪れる人たちがごはんを食べたり、お茶を飲んだりする姿が日常です。美しい景色、佐渡の食材で提供する料理や飲み物、歴史ある建物をいかした店内――店主の個性が感じられる佐渡のカフェを巡ってみてください。
餃子&珈琲 おにCafé
フェリーの待ち時間にもおすすめ。港に出入りする船を眺めながら名物おやつの『おにきん』やギョーザを味わって。
両津港が目の前! お店の窓からは港の様子が見えるロケーション。島に来てすぐのごはんや帰りのフェリーの待ち時間にぴったりなのが餃子&珈琲 おにCafeです。
「餃子&珈琲」。なかなかあり得ない組み合わせですが(笑)、その理由は以前、ここがラーメン店だったことに。当時、ギョーザが大人気だったため、ギョーザだけはそのままメニューとして残したからなのです。
こちらはお昼ごはんにおすすめの『餃子ライス』(750円)。具材がぎっしりです! そんなお店を営むのが、佐渡の鬼太鼓を愛して止まない井上ゆかりさんです。
壁には井上さんの大好きな、鬼太鼓の写真が飾られています。昔のラーメン店から受け継いでいる黒板などを残しつつ、木の温かみが感じられる落ち着いた雰囲気です。
ギョーザのほかにも、この店ならではの名物メニューが。まずは鬼太鼓の鬼をモチーフにした『おにきん』(300円)。かつて両津地区にあったもじゃむというお店で販売していたきんつばをモデルにしてオリジナルの鬼型を考案。材料には佐渡バター、佐渡の米粉、佐渡牛乳のほか香り付に佐渡産の野草を使用しています。種類は『こしあん』『佐渡番茶』『甘納豆』の3種類で、こしあんは近所のあんこ屋さんの物を使用しています。
こちらは島内に自生するクロモジをブレンドした『くろもんじゃコーヒー』(500円)。マドラーにも、クロモジの枝を使っているのです。さらに佐渡産の野草を使ったクラフトコーラ『おにコーラ』(500円)やクラフトジンジャエール『おにエール』(500円)もおすすめ。佐渡ならではのドリンクで、リラックスタイムを過ごしてください。
「鬼太鼓など昔からあるものを、次の世代に繋げていきたいんです。私は鬼太鼓の鬼のお面作りも習っているのですが、島内で作れる人が90代のおじいちゃんだけになっているからなのです。佐渡の自然の恵みや文化を活かして繋げていく――それがしたくてこのお店をやっているんです」と井上さん。カウンターに座れば、島のいろんなお話がたくさん聞けるかもしれません。
餃子&珈琲 おにCafe(ぎょうざ&こーひー おにカフェ)
- 住所
- 佐渡市両津湊110
- 電話番号
- 0259-27-2420
- 営業時間
- 11:00~17:00
- 定休日
- 不定
- 席数
- 12席
- アクセス
- 両津港から徒歩3分
- 駐車場
- 3台
caMoco café 湖ASOBi
目の前は加茂湖!船小屋をリノベーションしたカフェレストランは、まるで湖面にいるかのよう!?
両津港のすぐ近くにある加茂湖。淡水と海水が混ざる汽水湖で、牡蠣の養殖が盛んです。実は新潟県で最大の湖沼で、日本の離島の中でも最大の湖沼なのです。
そんな加茂湖のそばにある船小屋をリノベーションしたカフェレストランがcaMoco café 湖ASOBi(カモコ カフェ こアソビ)です。
店内の柱など、ところどころに船小屋のなごりが感じられます。このカフェの何よりのごちそうは、まるで湖面に立っているかのような感覚になれる店内からの眺め。
大きな窓からは、静かな湖面と大佐渡山脈を一望できます。そして、この景色とともに味わう、加茂湖産カキや佐渡産食材を使った料理は格別のおいしさです。
常時提供するのは『佐渡産鮭のプレートランチ』(1,500円)など3種のプレートランチ。
さらに、加茂湖の牡蠣が採れる11月~5月の期間限定で提供されるのが『牡蠣のパスタ』(1,300円)。身の大きいプリプリの佐渡産牡蠣がお皿にいっぱい! ソースにも牡蠣とバターを使用しているので濃厚なうまみが感じられます。
カウンターにズラリと並ぶのは佐渡の日本酒。全5蔵のお酒も提供しています。昼間の明るい加茂湖の眺めを堪能しながらランチもいいですが、お酒を飲みながら湖を眺めるのもいいですね。
ちなみに店長の伊藤さん(左)いわく「季節にもよりますが、夏前の時期なら、窓からの眺めがきれいなのは15時頃ですよ」とのこと。夏シーズンの美しい景色を目指して訪れるのもいいし、秋から春の間に『牡蠣のパスタ』を狙っていくのもいいですね。
caMoco café 湖ASOBi(カモコ カフェ こアソビ)
- 住所
- 佐渡市原黒553-28
- 電話番号
- 0259-67-7467
- 営業時間
- 11:00~17:00/17:00~23:00(夜は3日前までに要予)
- 定休日
- 不定
- 席数
- 40席
- アクセス
- 両津港から車で3分
- 駐車場
- 10台
mikawa
店主が手作りする焼き菓子が評判。島内観光の最初に訪れたい地元の愛されカフェ。
お店の場所は両津港から車でわずか5分ほど。佐渡の魚市場もほど近く、海からの風が通り抜けていきます。
お店の扉を開けて中に入ると、わずかに甘い香り。外からの光が差し込む明るい店内はオープンキッチンを囲むように席が配置され、少しレトロな雰囲気が漂う癒しの空間です。
ここ数年で島内にはいくつも新しいカフェができましたが、mikawaはその草分けとも言える存在。もうオープンから丸5年が経ちました。
「来ていただくお客さんはもちろんですけど、お店のことを気にかけてくれる近所の方や、一緒に働いてくれるスタッフのみんなに支えられているから、今があるんだと実感しています」と店主でパティシエの三川 麻さん。
カウンターにはガトーショコラやマフィン、クッキーなど自慢のスイーツが並べられていて、コーヒーをはじめとしたドリンクと一緒に、好きな席で味わうのがmikawaの楽しみ方。朝一のフェリーで島に着いたなら、まずここに立ち寄って朝ごはんを食べながら、その日の計画を立てる、なんて使い方もできるお店です。
こちらは人気の『ガトーショコラ』(400円)。以前、ニューヨークでパティシエとして働いた経験を持つ三川さんが自信をもって手作りする一品。しっとりとした食感で、濃厚な味わいが特徴。大きめサイズでボリュームも十分。コーヒーとの相性は最高です!
ほかにも佐渡産ブルーベリーを入れたマフィンや、シフォンケーキも人気が高いです。テイクアウト利用ができるので、旅のおやつとして買っていくのもいいですね。店内の奥には、こんなロケーションの席もあります。少しレトロな雰囲気を醸し出しているのが緑色のガラスの壁。実はこれが「ここでお店をやろう!」と三川さんが決心した理由だったのだそうです。
「お菓子は自分の子どもが生まれる感じ(笑)。そして、みなさんのところに旅立っていく感じですかね。自分で言うのも変ですけど、5年間お店をやってきて、どんどんこのお店が好きになっているんです。みんなが“おいしい~”って言ってくれるのが、私にとっての何よりの幸せなんです」と正直な気持ちを話してくれます。スタッフの小林さんとふたりで厨房や店内で忙しそうに働いている姿は、とっても楽しそう。自分に正直で、むじゃきな子どものようにお菓子作りに向き合う三川さんの人柄があるからこそ、地元の人に愛されているのでしょうね。
mikawa(ミカワ)
- 住所
- 佐渡市春日176
- 電話番号
- 0259-67-7973
- 営業時間
- 7:00~17:00(LO16:00)
- 定休日
- 木曜
- 席数
- 25席
- アクセス
- 両津港から車で5分
- 駐車場
- 10台
しまふうみ
真野湾を一望できる絶好のロケーションが自慢のベーカリーカフェ
どうですか、この美しい景色! 萌える緑と真っ青な海。何もかも忘れて、ずーっと眺めていたくなるような景色ですよね。
真野湾を見下ろす、すてきなロケーションにあるのがベーカリーカフェのしまふうみです。自家製酵母を使い手作りするパンが主役で、店頭には毎日30~40種類のパンが並びます。旬の食材に合わせてラインナップが変わるので、何度訪れても新たな出合いがあるのも人気の理由となっています。
SNS映えを狙うなら佐渡島型のチーズがのった『チーズトースト』(500円)がおすすめ。『アップル・シークワーサー ジュース』(400円)と一緒に味わってください。
パン以外にもカレーライスや自家製ソフトクリームなど、豊富なメニューが用意されています。ランチでの利用はもちろんですが、カフェラテやこだわりのスペシャルティコーヒーもあるので、旅の途中のブレイクにも使えるお店です。
店内の席からも海を眺めることができますが、天気のよい日には潮風が吹き抜けるテラス席へどうぞ。
目の前に広がる大海原を眺め、波の音に耳を澄ませ、心地よい海風を感じながら過ごす時間はとっても贅沢。佐渡でのリゾート気分を満喫できるはずです。
しまふうみ
- 住所
- 佐渡市大小105-4
- 電話番号
- 0259-55-4545
- 営業時間
- 10:00~16:00
- 定休日
- 水曜
- 席数
- 35席
- アクセス
- 両津港から車で35分
- 駐車場
- 20台
- リンク
喜八屋ゴローカフェ
自家焙煎コーヒーと、店主の佐渡愛がたっぷり詰まったフード。このカフェを目的に小木へ。
のどかでゆったりとした雰囲気が漂う小木の街。小木みなと公園の駐車場に車を停めて歩くことわずか2分ほど。大きな純和風の建物が見えてきます。
その昔、旅館だったという建物をそのまま使い、小木に暮らす人や旅で訪れた人たちがホッとひと息をつける憩いの場となっているのが喜八屋ゴローカフェです。
店内に入るとコーヒーのいい香りとともに、笑顔がすてきな店主の石原雅美さんが出迎えてくれます。
「近所のおばあちゃんたちの女子会の場にもなっていますし、小木港から島に往来する方や、旅行で来られた方も多く立ち寄ってくださいます」と石原さん。
看板のひとつは自家焙煎コーヒーです。手廻し焙煎機を使い、石原さん自らが焙煎し、ネルドリップでいれる『ごっつコーヒー』(500円)はとても深みのある味わい。
和モダンな雰囲気の店内で味わうと、どこかノスタルジックな気分になれるのです。
そして、地元の食材を使ったフードメニューも喜八屋ゴローカフェの大きな魅力です。人気のベーカリー、T&M Bread Delivery Sado Islandのバゲットを使い、佐渡バターや佐渡産ハチミツで作る『フレンチトースト』(600円)は、濃厚なバターのうまみが染み込んでいてコーヒーとも抜群の相性。
ほかにはピザも人気です。島内で製造されているへんじんもっこソーセージやかやの実、佐渡産カニをトッピングした定番メニューのほか、夏季限定で佐渡のソウルフードともいえるトビウオのすり身のフライとサラダをトッピングした『フライングフィッシュサラダピザ』(上写真850円 ※夏季限定)も提供。暑い日はオリジナルの『小木クラフトコーラ』(500円)と一緒に味わってみてください。
長い時間、小木の街の繁栄を支えてきた歴史ある建物の中で、佐渡産の食材を使い、店主が心を込めて作る料理やコーヒーと過ごす時間は、実に心地がよいもの。少しずつ、自分の心が解きほぐされていくのを感じられるはずです。
喜八屋ゴローカフェ(きはちやゴローカフェ)
- 住所
- 佐渡市小木町56-1
- 電話番号
- 090-1031-7835
- 営業時間
- 10:30~17:00
- 定休日
- 月・火曜ほか
- 席数
- 12席
- アクセス
- 両津港から車で55分
- 駐車場
- 周辺に無料駐車場あり
莚 CACAO CLUB
佐渡初のクラフトチョコレート工場! オリジナルのスイーツやドリンクを味わおう
お店があるのは旧赤泊地区。県道佐渡一周線から少し海側に入ったところで「ふるさと会館 鬼太鼓の里」と書かれた建物と紺色ののれんが目印です。
自慢は自家焙煎のカカオ豆と砂糖のみで作るチョコレート。広島でチョコレート作りに携わった後、佐渡にUターンしたオーナーでチョコレート職人の勝田さんが手掛けています。「厳選して仕入れたカカオ豆を自家焙煎することで、個性を最大限に引き出しています。カカオ豆の産地によってチョコレートの味がこんなにも変わるんだってことをみなさんに伝えたいです」。
定番の5種類のほか、数量限定で佐渡材料を使ったものも製造。「贈り物は心を込めて和紙で包んで渡す」という日本の古きよき文化、折形からヒントを得て制作された個性的なパッケージも評判で、それぞれにカカオ豆の産地の伝統的な祭りと佐渡の祭りが描かれています。
こちらが空き家から出た廃材を利用し、祭りをイメージして改装したという雰囲気抜群のカフェスペース。ここで味わうことができるオリジナルスイーツとドリンクにも注目です。
イチオシは、ヴィーガンパンケーキミックスのメーカー・マリールゥのパンケーキミックスで作る『カカオワッフル』(880円)。
濃厚なチョコレートアイスを最中でサンドした『チョコアイス最中』(480円)。
佐渡食材とのコラボによる期間限定メニューが登場することもあります。そのほか、『アイスカカオ チャイ』(580円)や『ホットチョコレート』(550円)といったドリンクもおすすめです。
大きな窓いっぱいに広がるのどかな田園風景を眺めながらゆっくり味わってください。
莚 CACAO CLUB(むしろカカオクラブ)
- 住所
- 佐渡市莚場1100
- 電話番号
- 0259-58-980
- 営業時間
- 9:00~17:00(LO16:30)
- 定休日
- 木・金曜
- 席数
- 24席
- アクセス
- 両津港から車で45分
- 駐車場
- 30台