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全周囲が星空スポット、佐渡島で楽しむ夜空の魅力
12月から2月頃までの約3ヵ月、日本海に浮かぶ佐渡島は冬場を過ぎた後、夜は綺麗な星空を見ることが出来る日が多くなります。宿泊の際は是非現地で夜空も楽しんでみませんか?
佐渡の星空の見所
海抜数メートルからでも山岳地帯と同等の濃い星空を観望・撮影することが出来ます。島全域が星空スポットであり、生活圏の中で満天の星空を楽しめます。

「 昇る蠍座と天の川 」
場所:羽茂平野
日時:2025/3/24 03:00頃
機材:RICOH GR3 + GA-1 + GW-4 + 自由雲台 + 三脚
設定:F4.0、30秒、ISO6400
備考:ワイドコンバージョンレンズGW-4で焦点距離を14mmに拡張して撮影
(35mm換算21mm)
佐渡島内で観望/撮影し易い場所
周辺に遮蔽物が少ない、空がひらけた場所が望ましいです。島内には平野部や海岸線に撮影し易い場所が多いです。明るい時間帯に現地確認をした上で撮影してみましょう。佐渡島には猿、猪、鹿、熊といった危険な生き物が生息しておらず、安心して観望・撮影に集中出来ます。尚、毒蛇(マムシ、ヤマカガシ)、アシナガバチ、スズメバチといった毒性生物は生息しており、草むらに近付かない等の注意が必要です。
・大佐渡スカイライン(白雲台、千竜桜)/ドンデン山
・大野亀/二ツ亀/外海府
・佐渡金山遺構(北沢浮遊選鉱場跡、大間港跡)
・相川海岸(春日崎、小川、姫津など)
・佐和田海岸
・真野海岸(越の長浜)
・小木海岸(宿根木/沢崎鼻/万畳敷)
・国仲平野/羽茂平野
など…(まだまだ沢山撮影スポットがあります!)

「 万畳敷と天の川 」
場所:万畳敷
日時:2023/08/13 02:06
機材:PENTAX K-S2 + SAMYANG 10mm F2.8 ED AS NCS CS
設定:F2.8、30秒、ISO6400
観望/撮影予定地の天候確認
観望/撮影ともに現地の天候がよくないと出来ません。雲・雨量予測を事前にSCW、
GPV、Yahoo天気、Windyなどで確認して観望/撮影の可否判断に役立てます。
観望の仕方
裸眼で視力が1.0以上ない場合は眼鏡かコンタクトレンズを装着し、夜空を眺めてみましょう。街明かりや月明かりの影響が少ない、暗い場所の方が星は見え易いです。またなるべく人工光源から離れて下さい。スマートフォンの液晶画面の明るさも出来る限り下げておくと眼が暗さに慣れて良いです。広い夜空から星座/星雲/惑星を探す場合、スマートフォンの星図アプリが非常に便利で、GPSに連動してスマートフォンを向けた方向の星空を調べたり、指定した日時に見える星々を事前に調べることが出来ます。
スマートフォン向けアプリでAstroArtsが提供するスマートステラ(Android向け有償)やGoogleが提供するGoogle Sky Mapなどあります。
観望用の機材
・視度の合った眼鏡、もしくはコンタクトレンズ
視力1.0~1.5程度あれば星空観望する際に困りません。
・視野角の広い双眼鏡
SIGHTRON SI 525 SWAⅡ、SIGHTRON Stella Scan 2x40などの双眼鏡を使うことで肉眼で観るよりも星をはっきり観ることが出来ます。
・星空観望用眼鏡
SIGHTRON Stellar Glassは眼鏡の上から装着出来る星空観望用のゴーグルタイプ眼鏡
です。装着すると星像や遠景がよりはっきりと分かります。

※SIGHTRON Stellar Glass
スマートフォン/タブレットで楽しむ星空撮影
近年はスマートフォン/タブレットの高機能化が一段と進み、従来本格的なデジタルカメラ以外では撮影が難しかった星空撮影も可能な機種が増えました。暗い環境下での撮影を可能とする低照度撮影モードが設定出来る、もしくは長時間露光設定が出来る機種であれば星空撮影が可能です。
メーカー毎に上位機種で星空対応機種が出ており、Xperia 5V/1V、AQUOS R8Pro以降の機種、Galaxy S23 Ultra、Google Pixel、iPhone(11以降の機種)は星空撮影可能です。
(ご自身のスマートフォンが対応機種か詳細をご確認お願いします)
撮影時にはスマートフォンを固定することが出来るクレードル機能付きの三脚があると便利ですが、もしスマートフォン単体で撮影を行う場合はスマートフォンを何かに立て掛けるか、平らな場所に置いて撮影しましょう。

「 万畳敷、麒麟岩と星空 」
HUAWEI P30 Pro + 赤道儀による追尾撮影
カメラを用いて行う星空・星景撮影について
センサー性能の向上に伴う高感度ノイズ耐性の著しい向上もあって、近年では特に星空・星景撮影がし易くなりました。一部機種に至っては星空オートフォーカスの実装、センサー式手振れ補正を拡張して星空追尾機能(PENTAXアストロトレーサー)もあり、星空・星景撮影はより身近になりつつあります。
撮影用の機材
・デジタルカメラ(一眼レフ/ミラーレス一眼/ハイエンドコンデジ)
露光時間を30秒以上に設定出来る(マニュアル露出、バルブモードの設定がある)機種が必要です。
・広角~超広角レンズ(35mmフルサイズ換算で28mmから更に広角のレンズ)
追尾撮影をしない場合は超広角レンズを使うことで星像が小さく見え、光跡となっても目立ち難くなります。
・レリーズケーブル/外付けタイマーコントローラー
カメラボディ単体で30秒以上の露光時間を任意設定出来ない場合に使用します。
・雲台(自由雲台/3way雲台)
自由雲台は機材干渉が起き難い為、撮影時の構図調整に便利です。
・三脚
出来るだけ頑丈な、カーボン製が望ましい(カーボンは振動収束が早いため)。
・LEDヘッドライト
機材設営時に使用します。白色照明だと明るすぎる為、赤照明もしくは暖色照明が可能な製品が望ましいです。Vixen製のヘッドライト(SG-L02)は暖色照明が出来るため星空撮影時に影響し難い利点があります。尚、設営が完了した時点で照明は消灯するようにしましょう。
撮影の仕方
・ピント位置:無限遠(∞)もしくは被写体に合わせる
デジタル一眼(一眼レフ/ミラーレス一眼)はマニュアルフォーカスで無限遠を設定。厳密にピント合わせを行いたい場合、星を主体にする場合は明るい星に対して、風景を主体にする場合はピントを合わせたい被写体にピントを合わせます。
・撮影レンズの選定
35mmフルサイズ換算で28mmよりも広角、出来れば明るい(F値が小さい)レンズ。星空を追尾撮影しない場合、露光時間が長くなるほど星像は流れてしまいます。 また明るい(F値の小さな)レンズを使うと短時間に多くの光を取り込めるため、露光時間を短縮することが出来ます。
・ISO感度:3200~6400
ISO感度を上げるとノイズが増え 、逆にISO感度を下げると露出不足になります。テスト撮影をした上でISO感度の増減調整が必要であれば行います。
・F値(レンズ絞り値):F2.0~F4.0
開放F値から2段程絞り込むと星空のコントラストが高くなり易く、周辺減光も補正される傾向にあります。
・シャッタースピード:30~40sec
撮影してみて星像をどの程度留めるか、確認しながら露光時間を調整します。追尾撮影を行わない場合は露光時間を長くするとどうしても星像が流れ易いため、テスト撮影をした後に必要であれば微調整を行います。
・ホワイトバランス:白色蛍光灯か任意の設定(例:2600~3500KB)
星空を撮影する際の色味に直結する設定であり、好みが分かれる所です。
撮影機材例

・PENTAX K-1mk2 + HD DFA15-30mm F2.8 ED SDM WR
・PENTAX K-3mk3 Monochrome + HD DA★11-18mm F2.8 ED DC WR + O-GPS2
・RICOH GR3 + GA-1 + GW-4
注意事項
・出来るだけ現地の下見をして足下が安全であることを確認しましょう。
路面の起伏などに躓いて倒れると怪我をする原因になるので、気を付けましょう。
・LEDヘッドライトや照明を点けた際、他の人が撮影している方向に光が照射されないように気を付けましょう。設営や移動を終えた際は消灯しましょう。
最後に…
佐渡島の夜空はとても暗く、季節毎の星空、星座、天の川を観るにも撮るにも良い環境が揃っています。私は子供の頃から夜空を観るのが好きで、大人になって星空撮影をしてみて、子供の頃は夜空に見える白いモヤモヤしたものを雲だと思っていたものが天の川だったと知ることになりました。佐渡島は都会では得難い空の暗さが今でも其処に行けばあります。是非夜空を観て、撮影含め楽しんで頂ければ幸いです。