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冬もおもしろい佐渡! この時期ならではの体験で“暮らしの魅力”に出会う旅を
にぎやかな夏とはまったく違う表情を見せてくれる冬の佐渡。
澄みわたる空には満天の星が広がり、島に流れる時間はどこかやわらかく、訪れる人を静かに迎えてくれます。新米、新酒、脂ののった海産物が楽しめるこの時期は、ぜひとも佐渡に訪れてほしいシーズン。今回は漁の営みや昔ながらの手仕事、食の魅力とともに、雪の降る佐渡ならではの意外なアクティビティをご紹介。華やかな観光地をめぐる旅とは少し違う、佐渡の冬観光の魅力をご紹介します。
両津郷土博物館
両津の静かな丘に佇む「両津郷土博物館」は、朝の加茂湖周辺の散策中に立ち寄りたい学びの宝庫。両津港から車で約20分。朝8時30分から開館しているこの博物館は、1982年に旧両津市が開館した総合博物館です。
博物館内の展示は大きく3つのテーマに分かれ、海とともに生きてきた島の人々の姿、木や竹の道具から見える生活文化、そして芸能や祭礼に息づく佐渡の精神文化までを、立体的かつ一貫性を持って知ることができます。長く休館が続いていましたが、令和6年度から通年営業として再開し、佐渡の暮らしをまるごと感じられる貴重な施設として再注目されています。
1階の第1展示室のテーマ「海からの恵み」。両津郷土博物館のメインとも言えるこの展示室では、漁舟、はえ縄漁で使用する網、イカ釣り具の「ツノ」、牡蠣いかだの模型など、両津湾や加茂湖で使われていた道具が、当時のままの姿で並んでいます。
また、そのうち、北佐渡(海府・両津湾・加茂湖)の漁ろう用具2,162点が国指定重要有形民俗文化財に指定されていることも大きなポイント。 海で働き、海に生かされてきた佐渡の人の日々の営みを、道具の一つ一つが静かに語りかけてくるようです。
同じく1階の第2展示室では「木と生活」をテーマに、木と竹を使った昔ながらの生活道具が丁寧に展示されています。展示室の一番奥には、フォトスポットとしても人気な巨大な味噌桶があるので、順路通りにこちらもじっくり見て回ってください。
また、「水上輪(すいしょうりん)」という長い筒状の道具にご注目!元々は相川金銀山で使用されていた排水用道具だった「水上輪」は、時を経て、農家に払い下げられ、そのほかの地区では農業用水の組み上げ道具として使われるようになりました。同じ島の中で、同じ道具なのに用途がまったく異なることから、島の大きさや長い歴史の中での道具の物語を感じ取ることができます。はじめての佐渡観光ではまずは金山を訪問する方が多いと思いますが、こういった発見も楽しんでみてください。
「文化の吹きだまり」と言われてきた佐渡は、さまざまな地域の文化が流れ着き、混ざり合い、独自の文化として育まれた場所。2階の第3展示室では、国指定重要無形民俗文化財である文弥人形(ぶんやにんぎょう)をはじめ、年中行事にまつわる道具や資料を通して、佐渡の精神文化に触れることができます。
今も使われている道具も多数展示されており、「過去を知る場所」でありながら「今の佐渡を知る場所」でもあるというのが、この展示室の魅力。能舞台の模型や、実際の能演で使われたる「能装束」や「能面」を間近で見られるようになっているので、佐渡に現存する35の能舞台を見学する前にはぜひ見ていただきたい展示です。
「両津郷土博物館は歴史の深みが感じられる場所です。ここに来れば、佐渡の人たちがどんなふうに暮らし、何を大切にして生きてきたのかという精神性がわかります。すべての展示には名前や詳細が記載されたパネルがあるので、それをじっくりと読みながら、立体的に展示されているものをまずは自分の目で見て、展示物から人、歴史、地域の成り立ちなど、さまざまな背景を感じてほしいですね。まずは “どう感じたか” を大切にしていただき、気になったことは何でも聞いてください」と、学芸員さん。
冬の佐渡は雪や風の影響で屋外観光が難しい日もありますが、ここなら天気を気にする必要なく、ゆっくり時間をかけて楽しめます。暖房は弱めとのことなので冬は暖かい服装で、ひと通りじっくり回るなら最低1時間。展示資料は膨大なので、旅の最初に一度、相川や小木をめぐってから、改めて帰りの船の前にもう一度と、2回訪れる人もいるそうです。
佐渡の民俗文化の点と点がつながる楽しさを体感できる両津郷土博物館。企画展や講演会については佐渡市役所のHPでご確認ください。

第1展示室に展示されている「はえ縄漁」で実際に使用されていた5人乗りの大型の「漁舟」。佐渡の冬を代表するスケソウダラやタラ漁、ブリ漁の原点は、金山が隆盛した時代に初代佐渡奉行・大久保長安が相川・姫津へ伝えた石見流のはえ縄漁にあります。大量に獲れる魚は加工に適していたため、当初は姫津だけに許されていた技術も、金山の衰退とともに島内へ広がり、佐渡の海の食文化を育んできました。

加茂湖で現在も使われている「牡蠣いかだ」の精巧な模型も必見。冬の加茂湖では実際にいかだで作業している様子も見ることができるので、その背景を知ることによって加茂湖の牡蠣がより一層おいしく感じられるようになるはずです。両津郷土博物館のすぐ近くには、加茂湖の真ん中に建つ「樹﨑神社」も。

フォトスポットとしても人気な巨大な味噌桶は、中に入って写真が撮れるほどの大きさ!木に顔を近づけると今でも味噌の香りがします。この樽一つで14トン(5人家族が毎食味噌汁を飲んでも100年分!) の味噌が作られたことから、当時の佐渡の人口が多かったことが分かります。当時、北海道では味噌の醸造に必要な麹(米)が育たなかったため、佐渡の味噌は「松前稼ぎ」の商品として北海道へ輸出されました。

第2展示室に入ってすぐ目に入るのは、新潟県無形民謡民族文化財にも指定された「花笠踊り」の展示。祭りの時に使われる獅子頭の中には、なんと今も現役で使われているものも。毎年9月の「久知八幡宮(くじはちまんぐう)例大祭」の時期になると展示室から消え、地元に “里帰り” するそうです。

江戸時代から佐渡の奉行所お抱えの能の家系として栄えた本間家。佐渡の能の中心的地位を保ち、佐渡宝生流家元の本間家は、能の普及に多大な影響を与えてきました。第2展示室では本間家の歴史を紹介する展示や、実際の舞台で用いられる能装束・能面を間近で見られます。実際の能舞台だと近距離でじっくり見ることは少ないので、ぜひこの機会に。

両津郷土博物館の開館時間は8時30分から17時(最終入館時間 16時30分)。入館料は大人 300円、小中学生100円で、団体割引もあります。江戸時代に描かれた朱鷺の絵図の複写や、昔の佐渡の歴史を知る貴重な資料も多数あるので、他の地域の施設と併せての来館で佐渡観光の楽しさが倍増するはずです。
かき家 みうら
加茂湖の静かな水面を望む湖畔にひっそりと佇むのは、牡蠣小屋直結の飲食施設「かき家 みうら」です。プレハブ小屋を利用した素朴な空間で、夫婦ふたりが切り盛りする小さなお店は、2022年の開業以来、牡蠣本来のおいしさをそのまま届けたいという思いのもと、加茂湖で育つ濃厚な一年牡蠣を提供しています。
店主の三浦博人さんは、もともと別業種で働く佐渡出身者。ある日、殻付き牡蠣の「かんかん焼き」を食べ、その美味しさに衝撃!
「加茂湖の牡蠣の美味しさ、そしてこんなにおいしい牡蠣が育つ『加茂湖』を盛り上げたい!」と思い立ち、思い切って転職されたのだそうです。現在、「かき家 みうら」のある両津原黒(はらくろ)地区で牡蠣養殖を行うのは、三浦さんを含めてわずか2軒。加茂湖全体でも40軒程度と、決して多くはありません。
「かき家 みうら」で楽しめるメニューは2種類。カキフライを中心とした「カキフライコース」と、牡蠣の旨みがあふれる「アヒージョコース」です。どちらも焼き牡蠣が1人前5個ほど付き、プリッとした一年牡蠣の魅力を余すところなく味わうことができます。なかでも人気なのが、パートナーの美和子さん自慢の「牡蠣ごはん」。炊き上がった瞬間に牡蠣の香りが立ちのぼり、蓋を開けた瞬間に思わず「おいしそう…」と声がもれてしまうほど。出汁にこだわり、大ぶりの牡蠣がゴロゴロと入った贅沢な一品で、締めのご飯とは思えない存在感があります。
オプション料理も充実しており、「焼きイカ」「タコの唐揚げ」「サザエ」など、すべて丁寧に仕込まれたものばかり。地酒やビール、ワイン、ソフトドリンクなど幅広くそろっています。「殻に日本酒を入れて飲むのがたまらないんです」と話す博人さんは、牡蠣を通じて日本酒の魅力にもすっかり目覚めてしまったのだそう。
そんな博人さんが何よりも嬉しいのは、牡蠣好きの人はもちろん、牡蠣をあまり食べてこなかった人が、加茂湖の牡蠣のおいしさに気づいてくれる瞬間だと言います。牡蠣養殖から調理まで一貫して携わる博人さんは、一口目を食べる時の表情は必ず確かめに行くのだそう。小さな子どもが「食べられる!」「おいしい!」と笑顔を見せる時や、「佐渡に来てよかった!」と、旅先での体験に感動してくれる瞬間こそが、何よりのやりがいだそうです。
「かき家 みうら」の魅力は、料理だけにとどまりません。食事の前には小さな牡蠣小屋の見学ツアーが行われ、その年の牡蠣の生育状況やサイズ、身入りの違いなどを、博人さんが熱く説明してくれます。初めて聞く話ばかりで、あっという間に牡蠣の世界へ引き込まれてしまうはず。これは、牡蠣小屋直結の店舗だからこそ楽しめる特別な体験です。
加茂湖は新潟県最大の汽水湖で、どこか手つかずの雰囲気が残る美しい場所です。近くの「樹崎神社」の静けさや、月明かりに照らされる湖面の景色は、訪れた人だけが味わえる特別なもの。食後に湖畔を散歩すれば、旅の余韻がさらに深まることでしょう。
さらに「かき家 みうら」では、民泊やチャーター船といった体験メニューも用意されています。民泊は1泊4,000円からという手頃さがうれしいポイント。タイミングが合えば翌朝、博人さんの釣りに同行できることもあります。加茂湖や海を自由に巡れるチャーター船は、30分2名、7,000円から。料理提供までの待ち時間にも楽しめる、ちょっと贅沢な湖上散歩として人気です。
「加茂湖と牡蠣の素晴らしさを知ってほしい、その一心です。」と語る三浦さん。全国でもトップクラスと言われる “加熱しておいしい牡蠣” の魅力を、ぜひ旅のなかで味わってみてください。

営業時間は11時から21時までで、90分制となっています。冬場の営業がメインのため、天候状況により収穫に行けない時や仕込みの関係上、前日お昼までの予約を受け付けています。最小催行人数2名、定員7名。「おいしいものしか出したくない」という博人さんの思いがあるため、牡蠣の生育状況によっては予約をお断りする場合も。

備長炭でじっくり焼き上げる殻付きの焼き牡蠣。濃厚な旨みが口いっぱいに広がります。焼きあがった牡蠣殻に日本酒を入れ、さらに熱を加えると酒蒸し風になるという通な楽しみ方も。焼き牡蠣にはぬる燗の純米酒や新酒がおすすめです。

レモン派?ソース派? 揚げたてのカキフライを召し上がれ。「カキフライコース」、「アヒージョコース」。どちらも焼き牡蠣が1人前5個ほど付いています。

美和子さんが炊く際の汁にこだわっている「牡蠣ごはん」は、目からもおいしさが伝わるようにとついつい牡蠣をたくさん入れてしまうのだとか。千切りの生姜も入ったさっぱりとした味わいなので、あっという間に釜がからっぽに。

牡蠣養殖のイカダが浮かぶ冬の加茂湖に映る金北山の景色。新潟県最大の汽水湖である加茂湖は、開拓されきっていないこの雄大な景色が魅力だと博人さんは話します。ふたりのおすすめスポットは「樹崎神社(きざきじんじゃ)」からの景色。ぜひ加茂湖をぐるりと回ってみてはいかがでしょうか。

加茂湖をはじめ、海まで自由に!チャーター船は30分2名 7,000円から乗船可能。ランチタイム前などに観光船のように楽しんで。牡蠣イカダの上での記念撮影もおすすめです。乗船体験だけの利用も可能。3日前までにご予約ください。
冬だけの絶景を歩く「佐渡 滝ツアー」
冬の佐渡といえば海の幸…だけではありません。近年、冬ならではの自然体験として注目を集めているのが「冬の滝ツアー」です。雪が降り積もった白銀の世界をスノーシューで歩き、静寂の中で出会う滝の姿は、想像以上に神秘的!体力に自信がなくても大丈夫。歩き方や装備の使い方を丁寧にレクチャーしてくれるため、初心者でも安心して参加できます。
ガイドは佐渡出身のアウトドアガイド、石塚浩之さん。石塚さんは佐渡生まれ佐渡育ち。大学進学を機に上京し、東京でシステムエンジニアとして勤務したのち海外生活を経てUターン。秘境の滝に魅了されたことをきっかけに滝ツアーを開始し、現在はスポーツ用品店で働きながら年間を通して “佐渡の地形を生かした遊び” を伝えるガイドツアーを企画しています。
ツアーは午前(9時~12時) と午後(13時〜16時)の2部制。自然歩きの実質時間はスタート地点から滝までの往復で1〜2時間と、無理なく楽しめる長さです。このツアーで訪れることのできる滝は主に3コース。どの場所も、下調べ無しで当日のワクワク感をより感じてもらうため「どこへ行くかは非公開」と、いたずらっぽく笑う石塚さん。天候や雪の状態に合わせて、ベストな滝へ案内してくれます。
一つめは「初心者コース」。 広く開けているため、見晴らし抜群! 険しいルートではないので、暖かく動きやすい恰好であれば普段着でも参加できます。このコースでは滝の周囲の岸壁からキラキラと光るツララが間近に見られるのがポイント! 年長さんでも楽しめる手軽さも魅力です。
続いては大人向け、「中級者コース」。ブロック状の岩肌とともに、両サイドの川から流れ込む水が作り出す迫力の滝を見ることができます。条件が合えば、滝がV字に凍結した氷瀑が現れることも。滝までの道のりでは沢を渡るため、膝下までのレインブーツがあると安心。帰りは高低差のある道をソリで滑り降りることもでき、遊び要素満点のコースになっています。
最後は往復1~1.5時間程度で楽しめる「超初心者コース」を紹介。道中、沢を渡るため長靴の着用が必須ですが、気軽に参加できるのがポイントです。どのコースも景色を見ながらゆっくり歩くので、体力が無くても問題なし! 事前の入念なストレッチや、スノーシューズを履いて転ばないように歩く方法、道具の使い方レクチャーなどもしっかり行い、過去の参加者の様子を伝えた上で安心して参加できます。降雪量によりツアーの時間は多少前後することがありますので、後の予定には余裕を思ったスケジュールを立ててください。
「冬は家にこもりがちという人にこそ参加してほしい。ぜひ、だまされたと思って来てみてください(笑)」と石塚さん。冬の佐渡には何もないと思っている人ほど、そのギャップに驚くのだそう。雪が音を吸収し、森に響くのは自分の息と足音だけ。さらに、運が良ければ滝が部分的に凍った氷瀑にも遭遇できます。冬の佐渡で、まだ誰も知らない絶景に出会ってみませんか? 静かな森で滝の音に耳を澄ますひとときは、都会では味わえない特別な時間です。

「冬にこそ来てほしい」と石塚さん。佐渡の米で造られる日本酒や、海の幸が旬を迎える佐渡の冬は実は魅力がいっぱい!
スノーシューで歩くこと自体が新鮮な体験に! ツアー定員は初心者向けコースが10名程度、大人向け中級コースは5名程度。予約は前日までにInstagram(@cream_ojisan_sado)またはaini( https://helloaini.com/users/32095?prcd=W4Wy)から。当日の支払いは現金またはPayPayで対応。

スタート地点へは石塚さんの車に着いて、参加者各自の車で向かいます。冬道に不安がある場合や、四輪駆動でない場合は必ず事前相談を。悪天候時は安全のため中止となることもあります。

天候や雪の状態に合わせてベストな滝へ案内。運が良いと滝が凍ったダイナミックな氷瀑の景色が見られることも。

山野草が可憐に咲く春は雪どけ水による迫力の滝や、沢登りをしながら新緑を浴びる夏、紅葉の色が短い期間にぎゅっと凝縮された秋など、四季ごとに魅力が違うため、リピーターが多いというのも納得。コースは毎年、工夫を凝らして増やし中。
小学校低学年のお子さんと親子で参加した「春の滝ツアー」。滑り止めがしっかりしている長靴の着用を。佐渡には大型の野生動物がいないため、ハイキング気分で安全な山歩きが楽しめます。
佐渡市平スキー場
ローカルで温かいウィンター体験! 冬の佐渡に、雪遊びをしに行きませんか? 佐渡で唯一のスキー場「平(だいら)スキー場」は、島民に長く愛されている冬ならではのスポットです。地元感たっぷりの温かい雰囲気と、離島とは思えない充実したコースが魅力。今回は「佐渡スキー協会」副会長の川上さんにお話を伺いながら、スキー場の魅力をたっぷり深掘りしてきました。
平スキー場が生まれたのは1971年。もともと牧場だった斜面を、有志の愛好家が「大人も子どもたちもスキーをしたい」という思いで整備したのが始まりだそうです。当初は耕運機のエンジンで作成したロープを掴んで登るロープトウからスタートし、2017年(平成29年)に現在のチェアーリフトが設置され、安全性が大きく向上しました。
2024年には50周年を迎え、今では島の子どもたちのスキー教室やクラブ活動で冬の楽しみとして欠かせない存在に。島で人生初スキーを体験する子どもが多いこともあり、リフト料金や各種レンタル料金もとても良心的です。
大規模リゾートのような派手さはありませんが、平スキー場には地域で育ててきたぬくもりがあります。「リフトの降り場から眺める国仲平野は思わず息をのむほどの美しさ。両津から金井までの景色がすべて広がり、晴れた日は特に美しい景色が広がります! コースは長くないけれど、工夫して6種類をつくっています。ローカルな雰囲気をぜひ楽しんでほしいです。」と、川上さん。
平スキー場のコースは、短いながらも5コースあるというバリエーションの豊富さが魅力!「ファミリー・ゲレンデ」はその名の通り家族向け。最も歴史ある元メインコース「ユートピア・ゲレンデ」や、最長280mの「ハミング・バード」も比較的緩やかで、初めてのスキー体験にもぴったりです。
スキー経験者さんは平均28°の急斜面が楽しめる「ジェット・ライン」に挑戦!こぶ斜面でモーグルも楽しめます。「ガメラ・ウォーク」も非圧雪なので、新雪好きなら午前のうちの訪問を♪
ゲレンデ山頂には、週末限定営業の休憩所「島の縁」があります。カレー、ラーメン、唐揚げなど、どれも冷えた体にしみる一杯。70席ある広々空間で、山の上とは思えない快適さです。休憩所横にはソリ遊び専用スペースである「キッズ・コーナー」があるので、小さなお子さんが兄姉を待っている間、食事や雪遊びを楽しめます。最近では海外からのお客様も雪に触れる体験を漫喫されているそうです。
平スキー場へ向かう道には、なんと「航空自衛隊 佐渡分屯基地」に連絡をして通行許可をもらう必要があります。これはスキー場の隣に基地があり、道路の一部を防衛省が管理しているため! 隊員の方々が冬場の除雪も担っており、この独特なシステムが “珍百景” として話題になりました。
道中にある電話BOXから車の台数、 車種 ナンバー・タイヤ・チェーン携行の状況を伝え通行許可を貰う必要がありますが、週末には佐渡市役所前から無料のシャトルバスが運行しているので、連絡方法や雪道が不安な方はこちらがおすすめです。
同じく週末の土・日曜・祝日には「佐渡スキー学校」が開校されています。全日本スキー連盟公認のインストラクターが丁寧に指導。佐渡の子どもたちにスキーを体験させたいという先輩世代の熱い想いを受け継ぎ、冬の佐渡が元気になるようにと活動しています。
観光で訪れる方も、地元の子どもたちも、ベテランスキーヤーも!離島で出会う、ちょっと特別なウインタースポーツ。佐渡の冬旅がきっと忘れられないものになります。

牧場跡地から始まった、佐渡唯一のスキー場「平スキー場」。リフト料金も1日券が高校生以上2,000円、中学生以下は1,000円と、とてもお手頃。また、佐渡市民65歳以上は平日無料と、地元を大切にする姿勢が伝わってきます。

レンタル料もはどれも良心的。スキーセット、スノーボードセットは高校生以上1,000円、中学生以下500円。ウェアは数に限りはありますが1着1,000円。ヘルメットは無料でレンタルできます。
リフトからの絶景。両津から金井までの国仲平野を一望できる冬だけの特等席です。

土・日曜・祝日に開校する「佐渡スキー学校」。島内小中学校のスキー教室の参加者も年々増えているそうです。「まずは子どもたちに楽しんでほしい。そして佐渡にスキー場があることを知ってほしい!」。スキー学校指導員の方も募集しています。

週末限定営業の休憩所「さどの縁」。佐渡の海藻を使った塩・しょうゆ・カレーラーメンのほか、こだわりの縁カレーや、雪山を思わせるホワイトカレーをご用意。2025年にはベトナムスイーツ「チェー」も加わるなど、「せっかく山の上まで来ていただいたお客さんに喜んでほしい」と、毎年メニューを工夫しています。

平スキー場の近くには子どもに大人気の「だいらスノーパーク」も。雪上チュービング、ジップライン、雪山ラフティング、そして高さ5mの「巨大ヤッホーブランコ」まで!大人も童心に返ること間違いなしです。
SADO SAKE PORT(天領盃酒造)
佐渡旅の始まりにも、帰路につく前のひと休みにもぴったり。両津港直結の「SADO SAKE PORT」は、日本酒の楽しみ方を提案する天領盃酒造の直売店です。
この場所を一言で表すなら、日本酒の総合コンシェルジュ。天領盃酒造が手がける全種類のお酒を無料で試飲・購入できることに併せて、好みのお酒との相性やおすすめの飲み方まで、スタッフが丁寧に案内してくれます。「気軽に、自由に日本酒を楽しんでほしい」という想いが込められた空間は、初めての方でもふらりと入りやすい雰囲気です。
まず注目したいのは、ここでしか出会えない限定酒「佐州」。佐渡限定酒として販売されており、試飲でも圧倒的な人気を誇ります。天領盃の主力である雅楽代シリーズと同じ、無農薬栽培の五百万石を使い、すっきりとした口当たりと穏やかな香りが特徴。辛口すぎず、でもキレはしっかり! 佐渡の海鮮や塩味の焼き鳥、お寿司との相性は抜群です。
もうひとつおすすめのお酒を伺うと、「雅楽代〜瑞華〜」を紹介していただきました。JALのファーストクラスでも提供されていたお酒で、華やかな香りと柔らかな甘みが特徴で、煮つけや肉料理に合わせると、料理の旨みをぐっと引き立ててくれるのだそう。ひと口含むだけで、佐渡の豊かな食文化が感じられるような、奥行きのある一本です。
「SADO SAKE PORT」の楽しみ方は、酒蔵おすすめの銘柄はもちろん、自分の好みの味わいを飲み比べながらゆっくりと探すこと。辛口、甘口、フルーティーな香りが好き、といった好みからスタッフがお客様に合った一杯を提案します。日本酒好きにとっても、初心者にも楽しいひととき。気に入ったお酒はラッピングや発送も可能なので、旅の途中でも安心です。
「日本酒が苦手…」という方への工夫も万全。低アルコールでフルーティーなお酒や、新商品のレモンやライチのリキュールなど、軽やかに楽しめるラインナップの試飲からスタートするのがおすすめ。実はスタッフの中には、入社前は日本酒が苦手だった人も。それだけに初心者の目線で寄り添ってくれる接客がうれしいところです。
また、天領盃酒造の加登社長自身も、もともと日本酒を「罰ゲームのように飲むお酒」だと思っていたところから、酒蔵を買収・再生させたユニークな経歴の持ち主。だからこそ若い人や初めて日本酒を飲む人に、本当のおいしさを知ってもらいたいという強い思いがあります。
冬の佐渡は牡蠣・ブリ・カニなどの食材がおいしい時期。「この食材に合う日本酒はありますか?」「冬ならではのお酒はありますか?」など、お酒に関することはスタッフに気軽に相談を。ちなみに冬限定の「天領盃 しぼりたて生原酒」は、この季節の楽しみの一つ。飲みやすいのにキレがあり、新潟らしい端麗辛口の魅力が詰まった季節酒です。冬の澄んだ空気の中で飲むと、さらにおいしさが引き立ちます。
お酒を飲めない方はノンアルコールの甘酒が試飲できるほか、加登さん厳選の調味料や食品、「UNITED ARROWS」とのコラボTシャツなど、ここでしか買えないアイテムを楽しんで。冬季は休止しているものの、「SADO SAKE PORT」から車で10分の「天領盃酒造」の酒造見学も人気の体験で、酒造りの裏側をのぞける貴重な機会になっています。
寒い季節こそ、ほっと心と身体を温めてくれる日本酒は、旅のお供にぴったり。新酒の蔵出し情報は公式LINEや各種SNSで要チェック。「SADO SAKE PORT」に立ち寄る前の予習で、天領盃酒造のお酒をより楽しむことができるはずです。

ずらりと並ぶ天領盃の銘柄は、全種類を無料で試飲可能。佐渡限定酒「佐州」は、ここでしか買えない特別な一本です。店内やショーケースにはイラストが得意なスタッフの手描きのPOPが並び、目で見ても分かりやすい陳列に。営業時間は8時30分~17時、冬季は9時~16時。年末年始等などお休みの情報はInstagramやGoogleマップでご確認ください。

訪れる時間帯は午前中がおすすめ。15時ごろからは船の出航に合わせて混み合うため、ゆっくり試飲したい方は早い時間を狙うと、より丁寧に案内してもらえます。お気に入りのお酒を見つけたら、お酒のアテにぴったりな「天橋立ホタテ貝柱燻製油づけ」や「生胡椒の塩漬け」「佐渡の寒鯖」のほか、雅楽代のロゴが入った「日本酒専用酒器」など、加藤さんが “本当に良い” と思ったもの商品を、ぜひ手に取ってみてみてください。

大手セレクトショップ「UNITED ARROWS」とのコラボTシャツは、新しくなった天領盃酒造の外観をモチーフにしたイラストが。同社とのコラボ商品には「雅楽代 鴇羽(ときは)」があります。ロングセラー商品「蔵元のあまざけ」にもご注目! 糖類・添加物は一切使用しない、麹100%の上品な甘さが特徴です。牛乳やヨーグルトと割って飲んだり、お料理の隠し味などにも使い方いろいろ。

お酒はラッピングや発送も可能。「佐渡の冬の景色は本当に美しいんです。脂ののった冬の魚と、天領盃のお酒の相性をぜひ楽しんでくださいね」と話すスタッフさん。好みに合わせてセレクトしてくれる試飲体験でお気に入りの一本を。




