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2023.08.24 イベント

【特別ツアー】樹木のスペシャリスト 新潟大学名誉教授 崎尾先生と行く 神秘の大自然 原生林と杉巨木群トレッキング

  • ケーナの演奏が得意な崎尾先生。有名な金剛杉の前で。

9月23日、24日、10月14日、15日限定で、大佐渡の原生林を新潟大学名誉教授である崎尾均先生が案内する特別なツアーが開催されます。

今回、ツアー開催にあたり、崎尾先生に原生林の魅力を教えてもらう、インタビュー企画を実施しました。

なぜこの体験を企画されたのか、その背後にあるストーリーや想いを教えてください。

「佐渡島の森林生態系は、佐渡独特の気象や地質・地形によって非常に多様です。島の南部には常緑広葉樹林、山間部にブナをはじめとした落葉広葉樹林、そして大佐渡山地の標高の高いところにはスギの天然林が分布しています。山を登っていくと森林の様子も劇的に変化していきます。スギの人工林、落葉広葉樹の二次林、そして、スギの天然林への変化は誰でもが感じることができます。また、地表に生えている草本植物も春には美しい花を咲かせませう。このような森の中で、樹木はそれぞれの生存戦略を持って子孫を残しているのです。樹木の一生は花を咲かせ、種子を散布し、発芽し、成長するという過程を経ていきます。その過程は樹種によって様々で、その違いが同じ場所で共存できる原因になっているのです。樹木がどのような営みを送っているかを間近に感じてもらうことによって、森林に愛着を持ってもらい、その重要性を認識していただきたいと考えています。」

佐渡の原生林や杉巨木群の特徴や見どころをお聞かせください。

「佐渡のスギの天然林は、江戸時代に幕府のお林として管理されてきました。そして、ある程度伐採が制限されてきましたが、一方で、かなりのスギが伐採されて利用されたのも事実です。そのため、現在まで数百年の樹齢の森林が残されています。現在残されているスギの多くは、200から300年ぐらいの樹齢ですが、それ以上の巨木も数多く見られます。これらの木は形が奇妙に曲がっていたりして利用しずらかったためにのこされてきたのだろうと思います。大佐渡山地の標高が高い地域は冬には3mほどの積雪があり、数十メートルの強風が吹き荒れています。これらが原因で多くのスギが異形のスギとなり、連結杉やタコすぎのように命名されてきました。また、これらのスギは、夏に形成される上昇霧、グリーンタフによって形成された湿地環境によって維持されています。」

  • 外海府ルート 金剛杉

  • 外海府ルート 関越の仁王杉

  • 内海府コース 大王杉

これまでの参加者はどんなところに感動されたり、新しい発見を得ていましたか?エピソードや感想をお聞かせください。

「スギの形の奇妙さや奇抜な繁殖方法に感動された方々がいらっしゃいました。雪の圧力によって枝が地面に接すると、そこから根が発生し、新たな幹として成長していきます。また、倒木の上や切り株の上にスギの種が発芽して成長していくことにも驚いていました。樹木同士が会話するという話題についても興味を持つ方がいらっしゃいました。」

最後に、この体験に興味がある方々へメッセージをお願いします。

「ぜひ、佐渡島のスギの天然林を訪れて、その生き様を間近に見るとともに、その歴史に思いを馳せ感動を持ち帰っていただきたいと考えています。」

特別ツアーは、下記よりお申込みいただけます。

  • 内海府ルート

  • 外海府ルート

  • 内海府ルート【佐渡体験パック】

  • 外海府ルート【佐渡体験パック】

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