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ランチ? それとも夜に楽しむ? 佐渡金山周辺で佐渡ならではのグルメを味わおう

ランチ? それとも夜に楽しむ? 佐渡金山周辺で佐渡ならではのグルメを味わおう
「佐渡島(さど)の金山」の世界遺産登録を控え、注目を集める相川エリア。金銀山の歴史を知り、関連施設やスポット(紹介記事はこちら)を巡った後はやっぱり地元の飲食店でおいしいものを食べたい! ということで、史跡 佐渡金山を中心とした相川エリアで訪れてほしい飲食店をご紹介します。

ライター:風間彰充 かざまあきみつ(「月刊にいがた」「さどぼん」編集者)

新潟ライフを楽しむローカルマガジン「月刊にいがた」、佐渡の観光ガイドブック「さどぼん」の編集者。いつもは新潟市、ときどき佐渡。佐渡に滞在する時は朝から晩までカメラを片手に島内を駆け巡り取材。美しい景色、地元で愛されるいい店、おいしいもの、出会ってほしい人を島外に向けて発信中!

北沢Terrace

「佐渡のラピュタ」として注目を集める北沢浮遊選鉱場跡のカフェ

  • 相川エリアで大人気の観光スポットとなっている北沢浮遊選鉱場跡(きたざわふゆうせんこうばあと)。かつて金銀山で採掘された鉱石を細かく砕き、金銀などの有用鉱物を抽出していた施設の跡地です。その敷地内に2022年にオープンしたのが北沢Terrace。ビッグスケールの選鉱場跡を一望できるロケーションが魅力のカフェで、グリーンシーズンにはお店の外にテラス席が設けられます。とても開放的な雰囲気のなかで、食事やカフェタイムを過ごすことができるとあって、多くの旅行者が訪れるお店となっています。

  • 食事メニューは洋食が主役。佐渡島黒豚を使った『佐渡島黒豚金山カレー』はじっくりと煮込んだカレールーには黒豚のうまみが凝縮。豚肉もゴロっと入っていて食べ応え十分の定番メニューです。

  • ほかには佐渡島黒豚100%の『プレミアムハンバーグ』や手作りのピザなどもラインナップ。季節ごとの食材を使った限定メニューもあるので、いつ訪れても楽しく食事ができます。お店オリジナルのドリンクやアルコールも豊富に揃えています。

  • 佐渡産のブルーベリーやあんぽ柿など、島のフルーツを使ったデザートもあるので、旅の途中のカフェタイム利用もOK。11:00~16:00までの通し営業もうれしいポイントです。

北沢Terrace(きたざわテラス)

古民家食堂&カフェ&居酒屋 持田家

鮮魚店直営の人気店。佐渡の地魚のうまさを堪能しよう

相川エリアで「お昼に佐渡の魚を食べたい!」というときに推薦したいのがこのお店。

  • 相川の中心部にある天領通り商店街にある食堂兼居酒屋です。50年以上の歴史を持つ鮮魚店、持田家が「佐渡の魚のおいしさを多くの人に知ってほしい」との思いで食事を提供しています。鮮魚店が営むお店ですから、魚のうまさは言わずもがな。店主が毎朝市場で直接競り落とした魚を、惜しげもなく使った料理を味わうことができます。ランチの一番人気は鮮度のよい地魚を盛った『海鮮丼』。10種ほどの魚介が日替わりで登場します。

  • ほかにも『焼き魚定食』『刺身定食』や丼ものなどメニューは豊富なので、気分に合わせて好きな食べ方で佐渡の地魚を味わいましょう。また、夜は魚料理と地酒を楽しめる居酒屋としても営業しています。相川で宿泊するなら持田家で佐渡の魚介と地酒を味わうというのもおすすめです。

  • おいしいものへの探求心旺盛で、食べるのが大好きな女性ばかり3人で切り盛りしている持田家。昼も夜も、おいしい魚が食べたくなったら、ぜひ訪れてみてください。

古民家食堂&カフェ&居酒屋 持田家(もちだや)

  • 住所
    佐渡市相川1-7
  • 電話番号
    0259-67-7268
  • 営業時間
    11:00~14:00/18:00~21:00(LO20:30。日曜は昼のみ営業)
  • 定休日
    月曜
  • 席数
    40
  • 駐車場
    4台

古民家空間 京町亭

景色もごちそう! 島の食材で作る洋食やデザートと一緒に味わって

  • 相川の町と穏やかな海を一望できるロケーションが自慢。窓際の席や心地よい風が吹き抜けるテラス席からは、どこまでも続く青い海が見えます。

  • 佐渡の魚介を使ったパスタや紅ズワイガニを使ったカレー、島黒豚のハンバーグなど佐渡特有の食材を使った洋食が人気で地元のファンも多い人気店です。

  • こちらは『佐渡の魚介のペペロンチーノ』。季節の魚のソテーやイカがたっぷり入っています。デザートにも力を入れていて、人気はトキの焼菓子や佐渡型のクッキーをのせた『トキのフルーツパフェのドリンクセット』。

  • こちらはカフェタイムに味わってみてください。お皿には佐渡の伝統的な焼き物、無名異焼。テーブルウェアのトレーにも佐渡の竹工芸品を使うなど、さりげない佐渡らしさの演出も素敵です。

  • 地元の食材を使いシェフが心を込めて作る料理と、気持ちのいいロケーションで、思い出に残るランチタイムを過ごしてください。

古民家空間 京町亭(こみんかくうかん きょうまちてい)

  • 住所
    佐渡市相川八百屋町13
  • 電話番号
    0259-67-7538
  • 営業時間
    11:30~14:30(LO14:00。夜は事前予約により営業。季節によって営業時間の変動あり)
  • 定休日
    火曜・水曜
  • 席数
    40
  • 駐車場
    6台、ほか近くの無料市営駐車場の利用可

カフェ・ド・カトレア

60年以上も相川の町を見守ってきた純喫茶

  • 目に飛び込んでくるのはミントブルーの素敵な外観。その佇まいだけで、思わずシャッターを切りたくなってしまいます。昭和33年の創業以来、この場所でなんと60年以上も営業している純喫茶。

  • 店内に一歩入れば昭和の時代にタイムスリップしたかのようなノスタルジックな空間が出迎えてくれます。ステンドグラスの照明が灯り、クラシックが穏やかに流れる居心地のよさは、長い歴史があったからこそ。

  • お店を営むのは近藤寿夫さん・トヨ子さんご夫妻。おふたりの人柄が滲んだような穏やかな空気が店内を包みます。近所の人たちにとっては毎日の生活のなかに欠かすことのできない憩いの場となっています。
    厳選した豆を使いドリップで淹れるコーヒーは、お店の看板メニュー。ブレンドや産地銘柄のほかアイリッシュコーヒーなど約30種ものメニューからお好みを選びましょう。

  • 『ケーキセット』は旅の途中の休憩のおともにおすすめ。サンドイッチからホットケーキ、ナポリタンと昔からのオーソドッグスなメニューも長く愛されている理由です。最近では、お店のレトロな佇まいから、レトロ喫茶巡りで訪れる人たちも多いそう。ぜひ、相川の町のゆったりとした空気を感じながら訪れてみてください。

カフェ・ド・カトレア

  • 住所
    佐渡市相川羽田町67
  • 電話番号
    0259-74-3348
  • 営業時間
    8:30~21:30(日曜は~18:00)
  • 定休日
    無休
  • 席数
    30
  • 駐車場
    3台
  • リンク
    https://www.instagram.com/cafedecattleya/

手打ちそば 徳平

そば本来のおいしさを感じるシンプルな島のスタイル

相川の中心地から少し離れた場所にあるそば店。クルマでの移動ならきらりうむ佐渡から約10分ほどなので、時間に余裕があるならばぜひ目指して食べに行ってほしいお店です。

  • 島内で採れたそばを使い、手打ちで提供するそばが看板メニュー。佐渡ではそばに冷たいつゆをかけて食べるのが定番のスタイル。昆布、花ガツオで丁寧にダシを取ったつゆは最後まで飲み干したくなるおいしさです。

  • このシンプルなかけそばと天ぷら、そして半ライスがセットになった『天かけセット』はボリュームもたっぷりで大満足できるメニュー。また、不定期で登場する『辛いカレー』もひそかに人気の品。

  • しっかり辛くて、しっかりうまい。そばの専門店ならではのカレーも味わってみてください。

手打ちそば 徳平(てうちそば とくべい)

金福

地元で愛され続ける名店。焼鳥と地酒で乾杯を!

 「昔はモツ焼きの店だったんです」。そう話しながら真剣なまなざしで焼き台に立ち串を返すのは店主の福嶋正治さん。

  • 開店は午後5時だが、すでに4時半頃には店の前に開店を待つお客さんが現れるほど。

  • 県産の鶏肉を備長炭で焼き上げ提供する焼鳥は、地元で愛され続けること30年以上。その評判は海を超え、今では旅人も多く訪れる相川の大人気店となっています。

  • 箸置きやお皿、酒器には佐渡の無名異焼を使っており、そのよさを感じながら食事ができるのもうれしい計らいです。「自分は焼鳥しかできないし、毎日当たり前のことをやるだけです」と謙遜する店主ですが、焼き台に立つ福嶋さんの手さばきを見ながら、大ぶりで肉厚な焼鳥をほお張り、佐渡の日本酒をゴクリと飲む瞬間はこれ以上なく幸せなひととき。

  • 居合わせた地元の人たちと何気ない会話をしながら、肩を並べて食べた焼鳥のうまさはきっといつまでも心の中に残るはずです。

金福(きんぷく)

  • 住所
    佐渡市相川二町目9
  • 電話番号
    0259-74-3934
  • 営業時間
    17:00~23:00
  • 定休日
    日曜
  • 席数
    11
  • 駐車場
    なし

板前の店 竹屋

こちらも天領通り商店街にある老舗割烹料理店。50年以上の職人歴を誇るご主人による佐渡ならではの海鮮を使った料理が人気です。
看板はイカのワタと赤味噌をバターで炒め、イカの身と野菜を加えて蒸し焼きにした『イカのゴロ焼き』。

  • 漁師料理として昔から親しまれてきたもので、これをつまみに佐渡の地酒を飲むのがおすすめです。そして、大きな釜で炊く佐渡産コシヒカリのごはんも、お店を訪れるお客さんから評判が高く人気なのです。自慢の佐渡産コシヒカリは夜も提供しているので『イカのゴロ焼き』をおかずに味わうのもありです。

  • また、昼には海鮮丼や刺身定食として味わうこともできるので、旅のスケジュールに合わせて訪れてみてください。

板前の店 竹屋(いたまえのみせ たけや)

  • 住所
    佐渡市相川1-5-3
  • 電話番号
    0259-74-3328
  • 営業時間
    11:30~14:00(LO13:30。土日祝は11:00~)/18:00~22:00(LO21:30。日曜は昼のみ営業)
  • 定休日
    木曜
  • 席数
    28
  • 駐車場
    4台

炙り屋 ちゃらくらげぇ

お酒が進む! 炭火でおいしさを引き出した佐渡食材の数々

さまざまなお店が軒を連ねる天領通り商店街。「ちゃらくらげぇ」と書かれた看板が目を引きます。

  • ところで「ちゃらくらげぇ」ってどういう意味の言葉なんでしょう?  店内に入って、さっそく代表の川岡孝之さんに聞いてみました!

  • 「ちゃらくらげぇは、佐渡の方言で“いいかげん”とか“ちゃらんぽらん”といった意味の言葉なんですよ」。
    アツアツの焼き台の前で、炭の火加減を見ながら答えてくれた川岡さん。対応はとても誠実で、決して「ちゃらくらげぇ」な方ではなさそうです(笑)。
    そう、こちらは、佐渡産の旬の魚や野菜などを炭火で炙って提供する炙り料理の店。インバウンドも含めた島外からのお客さんに佐渡の食材のおいしさを伝えたいと、3年前に居酒屋からリニューアルしました。
    壁に貼られた札からも分かるように、とにかくメニューが豊富。悩んだ末にひとまず『いか丸干』を注文しました。

  • 使っているのは、川岡さんが「ここのが一番おいしい!」と太鼓判を押す、地元・相川の今井茂助商店で作られた丸干し。丸干しはイカの肝(内臓)が入ったまま干し上げたもので、島外ではなかなか食べられないですよね。こちらを炭火で炙って提供してくれます。あわせて、人気が高いという『キャベツ炙り』も注文しました。

  • 『いか丸干』はほどよい歯ごたえと塩気、ワタの濃厚さが最高。1/4個分くらいの大きな塊のまま焼き上げた『キャベツ炙り』は、しっかり火が通っているのに驚くほどシャキシャキ。添えられた肉味噌と一緒に味わいます。いずれも炭火焼きならではの香ばしさもたまりません。丸干しには日本酒がハマりそうですが、この日は珍しい佐渡の地ビール、SADO LAND BEERの『TANEMAKIZARUーヴァイツェンー』をチョイス。フルーティな味わいでとてもおいしかったです。

  • レトロな雰囲気の店内は、川岡さんがDIYで作り上げたそう。とても居心地がよく、長居してしまうこと必至です。また川岡さんは地元・相川を盛り上げる活動にも積極的。「佐渡金山が世界文化遺産に登録されたら、相川を訪れる人も増えるはず。若手が頑張って相川を盛り上げていかないと!」と話してくれました。

  • 川岡さんとの会話を楽しみたいなら焼き台の前がおすすめですが、この場所、特に夏はとにかく暑く「変態席」と呼ばれています(笑)。この席に挑むか挑まないかは、あなた次第。

  • 住所
    炙り屋 ちゃらくらげぇ(あぶりや ちゃらくらげぇ)
  • 電話番号
    0259-74-2067
  • 営業時間
    18:00~23:00
  • 定休日
    水曜
  • 席数
    29席
  • 駐車場
    なし