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友人、パートナー、子ども連れ。スタイル別で楽しむ5つの佐渡旅プランをご提案
観光を楽しむ季節や時間はもちろん、誰と一緒に訪れるかによって、何通りもの楽しみ方がある佐渡。
定番スポットも押さえたいし、新しいレストランやカフェも気になる! せっかく海をわたって行く離島なんだから、思う存分満喫してから帰りたいですよね。今回は「友人とのリトリート旅」「子どもといっしょの初めての佐渡」「パートナーとの記念日デート」「特別な日の大人旅」「のんびりおひとりさまドライブ」をテーマに、宿泊を伴う5つのプランをご提案します。
サウナーも必見! 友人と自然あふれる環境で語らう、リトリート旅
◆ ist-Sado
「離島という非日常的な場所で、普段通りの日常を過ごしたい。」
気の置けない友人との旅行になると、そんな希望も生まれてきますよね。
「ist - Sado」は、普段の暮らしを自然の中で営むことができる宿泊棟が初心者でも気軽に楽しめると話題の複合型キャンプフィールドです。宿泊棟には2名用の「Hut -nest-」「Nutshell」と、4名用の「Hut -roof-」の計3棟があり、その景色を絵画のように切り取ったそれぞれの窓からは、雄大な自然を感じられます。
「自然とともにある」を理念に掲げ、解放感のあるラウンジではリモートワークも可能。
普段の生活と自然を区分せず、木々のざわめきや木漏れ日が語らいの空間に溶け込んでいくような、ちょうどいい心地よさを感じられる場所です。オリジナルのスペシャリティコーヒーや、佐渡に醸造所がある「t0ki brewwery」のクラフトビールなどのドリンクも注文ができるので、到着したらまずはここで一息。サンドウィッチやバスクチーズケーキなど、軽食の販売も始まりました。
ラウンジのほか、施設のもう一つの目玉である本格的なフィンランド式のサウナは、宿泊者以外の利用も可能。サウナルームの2面の大窓からは春夏秋冬の景色を眺めることができ、外気浴のためのデッキスペースからは海を見下ろすこともできます。ご家族や友人同士だけで楽しめるお楽しみいただける「貸切プラン」を希望される方は、電話で問い合わせてみてください。
「ist - Sado」の開放期間は原則、毎年4月1日から11月末まで。
明るい時間に来て、夕焼けの海を眺めながらサウナに入り、お部屋で料理や会話をクラフトビールとともに楽しむ…そんなこと滞在スタイルがおすすめだと教えてもらいました。テントや調理道具、水着はレンタルができるので、手ぶらで楽しめるのもうれしいポイントです。常駐しているスタッフさんは佐渡島内の観光情報にも明るいので、コミュニケーションも楽しめますよ。「ist - Sado」オリジナルガイドマップを片手に、スローな佐渡旅を満喫しましょう。
◆大野亀
「ist - Sado」からもチラリとその姿を覗のぞくことができる「大野亀」。
標高167mの一枚岩が海に向かって突き出している姿が亀に見えることから、この名前が付けられました。山形県飛島と佐渡のみしか自生していないユリ科の多年草「トビシマカンゾウ」の群生地としても名高く、見頃である5月下旬から6月上旬にかけては多くの観光客が大野亀を訪れます。
「大野亀」は優れた自然の風景地を保護するとともに利用の増進を図る「佐渡弥彦米山国定公園」に指定されていて、駐車場から少し進むと遊歩道もあります。
一周約20分の遊歩道は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に掲載されるほどの絶景です。歩いた後の休憩はぜひ「大野亀ロッジ」で。ドリンクやソフトクリームのほか、地魚を使った海鮮丼や定食を楽しめます。天気の良い日はぜひテラス席でお過ごしてみてください。
「ist-Sado」から車で30分ほど走ると、途中、「Z坂(ぜっとざか)」の愛称で親しまれている急こう配の坂があり、坂の上からは山々と田園風景、そして透明度の高い海が一望できます。高低差が生み出すここだけの景色もお見逃しなく!
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◆de Vinco へんじんもっこ
ドイツ仕込みのハム・ソーセージ・サラミなどがお土産としても人気の「へんじんもっこ」の直営レストラン、「de Vinco へんじんもっこ」のランチ営業が始まりました!
2025年にオープンから10周年を迎え、「デビンコ」の愛称で親しまれている「de Vinco へんじんもっこ」。「佐渡には、“海産物だけでなく、『へんじんもっこ』という食肉加工商品があること。そして、旬の野菜や果物が島の食卓を豊かに彩っていることを知ってほしい」” といった思いとともに、イタリアンを中心とした欧州料理を提供しています。
デビンコは普段から子ども連れのお客さんも多く、子ども用のお皿やカトラリー、幼児用の椅子なども置いているほど、全面的にお子さまウェルカム! 10名程度入れる個室も1室あり、ベビーカーを横に置いたまま落ち着いて食事をすることができます。また、ベビーフードの持ち込みも可能。個室の貸切を希望する方は予約の際に伝えてください。
子どもたちにはピザの王道「マルゲリータ」が大人気! 400℃以上の窯で焼いたピザは中はモチモチ、外はパリっとしている自慢のメニューです。マルゲリータの種類にもイタリア産モッツァレラチーズ、佐渡産モッツァレラチーズ、自家製リコッタチーズをそれぞれ使った3種を用意するこだわりっぷり! 大人はぜひ味比べを楽しんでみてくださいね。
また、大人と同じものを食べたくなるのが子どもたち。「フライッシュケーゼ」というパウンド型の絹挽きソーセージは、舌触りがなめらかで癖もなく、子どもにも人気の商品です。ピリッと辛いチョリソーも入った「ソーセージ盛り合わせ」で味わってみてください。 ほかにも、ソーセージの入ったトマトスパゲティや、佐渡産のじゃがいもで作ったポテトフライが子どもたちには好評とのこと。アレルギーをはじめ、コショウや唐辛子なといった辛さの調整も相談できます。
せっかくお店に足を運んだならぜひ注文していただきたいと紹介されたのは、デビンコ横の小さな小屋でとっておきの手作りジェラートを販売する「マッテラート」のジェラート! イチゴ・レモン・さくらんぼ・ネクタリン・いちじく・シャインマスカット・おけさ柿など、佐渡らしい果物を贅沢に使った “まって(佐渡弁でとても)” 美味しいジェラートが6種類以上並んでいます。果物のフレーバーは乳製品や卵を一切使用していないため、子どもも安心して食べられます。小屋は冬期間CLOSEしていますが、デビンコ店内で食べたり、やテイクアウトすることも可能です。
お中元やお歳暮にも大人気の「へんじんもっこ」と「マッテラート」が同時に楽しめるのは佐渡でもここだけ。ランチもディナーも大人気で混み合うため、事前予約がおすすめです!
◆トキの森公園
はじめての佐渡旅なら必ず訪れたい! 年間約12万人が訪れる「トキの森公園」は、雨天時でも安心して楽しめる佐渡の定番観光施設です。予約なしでふらりと立ち寄れる園内には「トキ資料展示館」と「トキふれあいプラザ」があり、貴重な資料や体験を通し、家族で楽しみながらトキについて学べます。
「トキ資料展示館」では、過去から現在までの野生復帰の取り組みについて、子どもにも分かりやすい展示が充実! 特に、トキの重さを実際に体感できるブースや、トキの生態などについて解説する映像上映コーナーは子どもたちに大人気です。
より深く学びたい方は土・日曜、祝日に実施の「トキガイド」による資料館ガイドがおすすめ! 解説は30分程度で、参加者のリクエストに沿って解説内容を柔軟に変更してもらえるため、子どもたちの長期休みの調べ学習に一役買うと保護者の方からも高評価なのだそう。
資料展示館で歴史や生態を学んだ後は「トキふれあいプラザ」へ。ここでは、成鳥や子どものトキが仲良く暮らす様子を間近で観察できます。水路やビオトープが整備されたケージ内は、まるで佐渡の自然そのもの。どじょうを追いかける姿や巣作りの様子が観察できることもあり、運がよければ数センチの距離でトキと出会える貴重なチャンスも! 朝夕2回のエサやりのタイミングを狙ってみるのがツウな楽しみ方です。
園内は自然も豊かで、散歩するだけでもリフレッシュできます。土・日曜、祝日にはトキの野生復帰のシンボルキャラクター「サドッキー」が登場したり、GWなどの長期休みには石にトキの絵を描く体験や、トキの缶バッジ作りなどのワークショップも開催され、子どもたちの思い出づくりにぴったり! 心ゆくまでトキを満喫いただけます。
特別天然記念物であるトキの生息環境は、多くの人の努力によって守られています。田んぼやビオトープの保全活動に参加することや、売上の一部がトキの森づくりに繋がる「佐渡乳業」のトキパック牛乳を購入することも応援に。トキが暮らしやすい環境は、人にとっても心地よい自然。そんなつながりを感じながら、未来の環境について家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。
◆新穂潟上温泉
新穂プチツアーの締めは「新穂潟上温泉」でホッと一息。
新穂潟上温泉は、順徳天皇に愛されていたという伝説が残る佐渡最古の薬師の湯として、地元の方々から愛されている日帰り温泉施設です。サウナーが足繫く通うサウナルームも人気ですが、約40℃の「熱の湯」と、源泉24.6度の冷鉱泉である「サギの湯」は “交代浴” にぴったり! 血行促進や疲労回復などに効果があるとされていて、旅の疲れをやさしく癒やしてくれます。
また、広々としたキッズスペースや、飲食の持ち込みが自由の休憩室があることも「新穂潟上温泉」の人気の理由。
子ども連れのご家族の利用も増えているのだそう。地元の方々が佐渡ではトキと同じくらい貴重になった “子どもたちの姿” を、地元の方々が温かく見守る雰囲気が、リラックスできる時間と空間を作り出しているのでしょう。
2025年秋には事前予約可能の「家族風呂」もオープン。家族全員で入浴できるお風呂に、十分な広さのある脱衣所と洗い場は、介助の必要なご家族がいるご家庭でも安心して温泉を楽しめるように考えられています。家族風呂の横には有料(15畳 ¥600/h、27.5畳 ¥1,000/h)の貸切部屋もあるので、お風呂あがりに家族だけでのんびり過ごすこともできます。「de Vinco へんじんもっこ」の食事をテイクアウトしてここで食べるのもいいですね。営業時間は11:00~21:00で、毎週水曜日(祝日の場合は、翌日お休み)が定休日。年末年始も営業しているので、家族で佐渡に帰省される方もぜひご利用ください♪
※佐渡でお子様連れの旅行におすすめしたいのが「一棟貸しゲストハウス」への宿泊! 『ゲストハウス特集』では、家族だけで落ち着いて過ごせる宿泊施設をご紹介しているので、そちらも要チェックです!
海辺でロマンティックなひとときを。 記念日旅行を“記憶に残る体験”に変える本格フレンチレストラン
◆フレンチレストラン La plage (ラ・プラージュ)
大切な人との記念日旅行。
せっかくなら特別な一日をさらに心に残るものにしたい。そんな時におすすめしたいのが、人気リゾートホテル「Ryokan 浦島」内のフレンチレストラン「La plage(ラ・プラージュ)」です。店名が意味するのは「海辺」。その名の通り、ガラス張りの窓から望む「越の松原」と、その奥に見える佐渡の美しい海景は、料理と同じくこの場所でしか味わえないごちそうです。夕暮れ時にはロマンティックな雰囲気を演出。時間とともに移ろう空の色も楽しめます。
料理は旬の佐渡食材をふんだんに使った創作フレンチ。「マルシェ(税込¥3,300)」は旅の合間に楽しめるショートコース、「ラプラージュ(税込¥6,050)」「プレジール(税込¥8,250)」では佐渡牛や、市場で目利きした魚介を使用したフルコースが堪能できます。
ある日のショートコースメニューでは、両津地区の和木で育った佐渡産サーモンを低温で火入れした「ミキュイ」が登場。とろけるような食感のサーモンに、いくらの醤油漬けやグリビッシュソース、パプリカのソースが彩りとうま味を添えます。続く「枝豆のポタージュ」は、エスプーマ仕立てでふわりと軽く、雲を食べているような感覚に。お待ちかねのメインには、塩漬けしてじっくり煮込んだ佐渡黒豚のバラ肉をいただきました。ほろほろとほどけるお肉ににんじんのピューレやエシャロットがやさしく寄り添い、モリンガのフォカッチャでソースまで楽しめます。ヨーグルトとマスカルポーネのアイスが爽やかに広がる「桃とルバーブのコンポート」で締めくくり。余韻までも美味しさが続く、コースを堪能しました。
ラ・プラージュの料理はただの食事ではなく、佐渡の自然や文化を感じる “体験” です。
佐渡の発酵文化に根差した「フグの粕漬」や、使用されている伝統工芸「無名異焼」のお皿から佐渡の歴史や文化・風土を知ることで、佐渡での時間をより一層楽しむことができるのはずです。
ランチ、ディナーともに予約は不要ですが、メッセージ入りのデザートプレートや花束などのサプライズを希望される方は3日前までの事前相談を。個室も完備されており、二人だけの時間をロマンティックに演出してくれます。さらに2025年には、カウンター8席のみのクラブレストラン「ILE RICHE(イルリッシュ)」もオープン。こちらは3日前までの予約制で、島の豊かさを一皿ずつ丁寧に表現したフルコースが楽しめます。
記念日は、過ごし方で思い出の深さが変わるもの。佐渡という特別な土地でラ・プラージュが彩る時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
◆あめやの桟橋
「La plage」 から佐和田海水浴場沿いを歩いて10分ほどの「あめやの桟橋」は、今や佐渡観光では外せないフォトスポット。最近ではウェディングフォトを撮影している様子も見かけることが増えてきました。
佐和田海岸は遠浅で波も穏やかなため、夏にもなると海水浴客であたりはにぎやかに。GWなどの長期休みでは撮影のために列をなすこともあるため、比較的空いていて、風もおだやかな早朝が狙い目です。記念の写真はぜひここで! 佐渡島内フォトグラファーに依頼して、ワンランク上の撮影会を楽しむ記念旅行もいいですね。
特別な日の大人旅は加茂湖ビューとともに ―― 両津の隠れ家レストランで記念日を過ごす
◆kaneto
特別な旅には、特別な日のためのお料理を。
そんな日にぜひ選んでいただきたいレストランがここ両津湊地区に店を構える「kaneto」です。加茂湖のほとりに静かに佇むレストランは、かつてこの地で牡蠣小屋を営んでいたシェフ 水飼 智子さんの祖父の屋号「カネト」に由来します。
牡蠣小屋の記憶を受け継ぎながら、新しい歴史を紡ぎはじめた智子さん・創さんご夫婦。
扉を開けると、まず迎えてくれるのはご夫婦自らが語る「kaneto」の物語。創さんの運命を変えた加茂湖の景観、漁具を取り入れた扉の取っ手、牡蠣いかだを思わせる装飾… 「佐渡の玄関口である両津地区を元気にしたい」という思いや、地域に根づくエピソードひとつひとつを聞く時間は、もはやコースの前菜。風景や歴史とともに味わう“特別な夜” のはじまりです。
26歳で佐渡に孫ターンした智子さんは、子どものころから料理をふるまうことが大好き。飲食店をはじめると夫婦で決意してからは、横浜市にある発酵料理を得意とする日本料理店「楽只(ラクシ)」で経験を積みながら、野菜ソムリエや出汁マイスターといった資格を取得。発酵がもたらす深いうま味と、身体にやさしい調理法を取り入れた料理は、月ごとに変わる創作の世界! ジャンルにとらわれない自由な発想が一皿一皿を生み出します。とくに、佐渡の代表的な焼き物「無名異」のお皿に並べられた前菜の数々は、見た目もかわいらしく、とっても華やか。季節の息吹を込め、佐渡の豊かな恵みを新しい表情で届けてくれます。
その料理にやさしく寄り添うのは、夫の創さんが選ぶ一杯。ソムリエやSAKE DIPLOMAなどの資格を活かして選ぶワインや日本酒はもちろん、佐渡の果物を使ったシロップやお茶などをベースにしたノンアルコールのペアリングも提案してくれます。観光で訪れる方には佐渡のお酒を、地元の方にはあえて島外の銘柄を。乾杯の瞬間から、食事が記憶に刻まれるようにとの思いが込められています。
「良いお店には料理やサービスだけでなく、夫婦でつくり出す空気感が大切」と笑うふたり。その言葉通り、「kaneto」には穏やかで温かな時間が流れています。
席は1日2組、最大12名。加茂湖を染める夕暮れから日没へと移ろう時間に合わせて料理を味わえば、美味しさもひとしお。天候に恵まれれば、外のデッキ席で湖面を渡る風を感じながらの食事も楽しめます。結婚記念日や誕生日など、大切な人との記念日には、バースデープレート等の対応も可能です。
「kaneto」が目指すのは、佐渡らしさを新しい形で体験できる場所。手間を惜しまないお料理とペアリング、そして加茂湖の美しい景色が織りなす時間は、特別な大人旅をいっそう輝かせてくれるはずです。
◆ 加茂湖展望の丘・椎崎温泉
創さんが恋に落ちた加茂湖は、新潟県最大の汽水湖。夏にはウォータースポーツ、冬には牡蠣養殖も行われる湖の姿を高台から望むことができる「加茂湖展望の丘」です。「椎崎諏訪神社」から丘を100mほど上がったところにある隠れた絶景スポットで、湖畔をぐるりと囲んだ桜、秋のヒガンバナ、大佐渡山脈の雪景色など、加茂湖とともにある春夏秋冬の景色は心を豊かにしてくれます。
椎崎諏訪神社の周囲には「ホテル ニュー桂」「夕日と湖の宿 あおきや」「朱鷺伝説と露天風呂の宿きらく」3軒の温泉宿があり、「kaneto」での食事を楽しんだ夜の宿泊先にもぴったり。椎崎温泉と呼ばれるこの地区は、どのお宿に泊まってもフロントやお部屋、大浴場から加茂湖を眺めることができます。日帰り温泉もあるため、お食事の前にさっぱりとリフレッシュも! 椎崎地区の温泉は離島でありながら肌馴染みのある、ナトリウム塩化物泉のとろりとした泉質。両津港からも歩いて15分、レトロな看板が目印です。
“海の音” があなたを包む―― 佐渡北部で地域と出会う、のんびりドライブ旅
◆旅荘みなと
ひとりで佐渡をドライブする旅は誰にも気をつかわず、自分のペースで風景と向き合える贅沢な時間。そんな自由な旅にほっと心を預けられる宿があったなら――「旅荘みなと」は、そんな旅にぴったりの場所です。
佐渡の高千地区に佇むこの宿は、先代から60年近く続く歴史ある旅館。かつては集落内で営業していましたが、お客さん様の声に応え、駐車場を確保できる今の場所へ移転したのが平成のはじめ。海沿いの静かな立地で波音を子守唄に眠れる和室のお部屋が自慢です。どこか懐かしい空気感の館内は、一人旅でも心細さを感じさせません。
数年前にオンライン予約を開始して以来、海外からのゲストも増えているのだそう。英語や中国語が話せる娘さんは、ときには一緒に地域の案内までしてくれるそうで、家族そろってのあたたかなおもてなしも魅力の一つです。
旅荘みなとのもう一つの楽しみは、地元の恵みに満ちた食事。
佐渡産の食材を積極的に取り扱う「サドメシラン」登録店にふさわしく、地魚の船盛りや佐渡牛のしゃぶしゃぶ、季節の山菜や地元の方が育てた野菜を使った手作りの小鉢料理など、どれもほっとする味わいです。海産物はその日獲れたものを使うこともあり、釣りが趣味なら自分で釣った魚を料理してもらうことも可能(要相談)。館主の石塚さんは和食で修行した料理人で、魚を捌く手さばきには職人の技が光ります。
「せっかくここまで来てくれたんだから」と、代々続くボリュームたっぷりの料理は口コミでも高評価。ひとり旅でも、どこか “家に帰ってきたような” 安心感を覚える理由のひとつです。昼食と夕食のみのご利用も可能ですが、「完璧なおもてなしでお迎えをするためにぜひ事前のお電話を」、とのことですのでお忘れなく!
館内で時を忘れてのんびり過ごすのはもちろん、車で少し足を伸ばせば夕日が美しい入崎海岸や石名の天然杉といった見どころもすぐそこ。春には地域の祭りである佐渡の伝統芸能「鬼太鼓」や「小獅子舞」が見られ、まるで集落の一員になったような旅の体験もできます。
「みなとに泊まらなきゃ、佐渡に来たとは言えない」。そんな言葉を残して、毎年通う常連さんもいるのだとか。のんびりとした時間と、飾らないおもてなし。「ここに来てよかった」と思える、あたたかな宿です。
◆高千カフェ
佐渡の自然に包まれた高千エリアに、旅人をそっと迎え入れてくれる小さなカフェがあります。その名も「高千(たかち)カフェ」。営むのは、平田純一さんと和子さん夫妻。店内に一歩足を踏み入れると、どこか懐かしく、友人の家に招かれたような心地よさに包まれます。
カフェは、酒屋を営んでいた和子さんのご実家の納屋だった建物を、夫婦で力を合わせてリノベーション。店内には4人掛けテーブル席が1つと、3人掛けテーブル席が2つの、コンパクトな空間が広がります。目を引く丸テーブルは、なんと納屋に眠っていたしょうゆ樽とみそ樽の桶の底板を磨き上げて再生したもの。なんでも酒屋だった当時は味噌や醤油、麹も造っていたのだそう。木の温もりと夫妻のセンスが光る、唯一無二の場所です。
高千カフェには旅人をわくわくさせるもう一つの魅力があります。それは曜日ごとに表情を変えること。火曜・土曜はカフェ(8:00〜15:00)、木曜の昼は手打ち蕎麦(11:00〜14:00)、土曜の夜は 予約制「高千BAR」(18:00〜)に変身! カフェでのんびりモーニングを楽しむ日もあれば、お昼に蕎麦をいただける日、夜は地元の人と語らうひとときを過ごす日も。蕎麦は純一さんが信州小諸から届く、ひきたての蕎麦粉を手打ちした、江戸打ちの二八蕎麦です。
佐渡の旅に寄り添うように、さまざまなシーンを演出してくれる高千カフェ。「カフェの日」にも、きのこの和風スープパスタや、トマトをふんだんに使ったパスタなど、その時期にいちばんおいしい素材を丁寧に仕立てた季節のパスタを楽しめます。
年中楽しめる「かき氷」や、世界中でここだけ!?の「抹茶クリームソーダ」のほか、和子さんの手作り看板スイーツ「芋りんごパイ」にも注目! 秋の実りの季節に合わせて登場する特別な一品で、佐渡産のリンゴとサツマイモのほっくりとした甘い味わいが旅の記憶をやさしく彩ります。
読書をするもよし、テイクアウトするもよし。もし時間に余裕があれば、おふたりとのおしゃべりもおすすめ。お店の目の前が海、うしろには山が広がるため、お客さんとは海産物や釣り、山菜や椎茸の話題は特に盛り上がるのだそう。旅の楽しみがさらに広がります。
「旅の途中、閉店時間ぎりぎりで観光客の方が駆け込んでくることもあるんです」と純一さん。両津港から北部を回る外海府方面から来る方の中には、「どこにも店がない。食べるところがない。」と困っている方も少なくないのだとか。そんな時も快く迎え入れるのが「高千カフェ」。そこには、“ただ食事をする場ではなく、誰もが立ち寄れる場でありたい” というあたたかな思いがありました。旅人のためにトイレや道案内を提供する「寄れっ茶屋」にも登録。「高千カフェ」は地域の小さな拠点として息づいています。
◆入崎海岸周辺
「このあたりでおすすめの場所は?」という質問に、「旅荘みなと」の石塚さん、「高千カフェ」の平田夫妻がそろっておすすめしてくれたのは「入崎(にゅうざき)海水浴場」。透明度が高く、夏には隣接するキャンプ場とともに海水浴キャンプを楽しむ観光客でにぎわうスポットです。
また、実は佐渡は島全体が「ジオパーク」に登録されていることもあり、ドライブ中にはブロック状のゴツゴツした岩や、流れるような岩などでできているユニークな「ジオサイト」を見ることができます。「高千カフェ」からすぐのところには「影の神」と呼ばれる牛のような形をした岩があり、恋をした神様と女性に翻弄された少しかわいそうな使いの牛の伝承が残っています。石や地質だけではなく、その地域の歴史や文化もまるっと学べる「佐渡ジオパーク」では、ジオガイドといっしょに地域を歩くプランもあるので、知識欲も高めてくれる旅を楽しみたい方はぜひお申込みください。























































