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2022.09.22

佐渡産コシヒカリ『朱鷺と暮らす郷』おいしさの裏側「コープ佐渡 米穀センター」【佐渡市ふるさと納税】

トキの餌場確保と生物多様性の米づくりを目的に、独自農法を制度化した佐渡産コシヒカリのブランド『朱鷺と暮らす郷』。そのブランド米を精米し、出荷する役割を担っているのが「コープ佐渡 米穀センター」です。米穀事業に携わること30年以上の菊池センター長にお話を聞いてきました。

食べることでトキの環境保全につながる『朱鷺と暮らす郷』

『朱鷺と暮らす郷』として出荷するためには、佐渡市が定める全7つの要件を満たす必要があります。

■生産要件
①「生きものを育む農法(江の設置・ふゆみずたんぼ・ビオトープの設置・魚道の設置)」により栽培されたものであること。
② 生きもの調査を年2回実施していること。
③ 農薬・化学肥料を減らして(地域慣行比5割以上削減)栽培された米である
こと。
④ 水田畦畔等に除草剤を散布していない水田で栽培されたこと。
⑤ 佐渡で栽培された米であること。

■販売要件
①タンパク含有率6.2%
②1等米で格付けされたお米

さらには、こうしたトキとの共生を目指し、田んぼの生態系に配慮した「生きものを育む農法」などが評価され、島全体が「トキと共生する佐渡の里山」として平成23年(2011年)6月に日本で初めて世界農業遺産に認定されました。


また、このお米を購入すると、売り上げの一部(1kgごと1円)が佐渡市トキ環境整備基金に寄付されます。基金は、トキのえさ場となるビオトープづくりをはじめトキ関連の事業に活用されています。
「お電話でご注文いただくお客様からは、基金への寄附の取り組みを理解いただき、がんばってね、と応援の声をいただくこともあります。」とエピソードをお話いただきました。

米温上昇を抑えた精米方法が品質の決め手

コープ佐渡では、「佐渡の生産者が丹精こめてつくったお米を、最高の状態でお客様にお届けする」ことを信念にしています。
そのために工夫しているのが、冷温で精米することだそうです。
お米は、管理する温度や湿度が高くなったりすることで、劣化が進み、味が落ちてしまいます。品質を維持するために、コープ佐渡では大型精米機を使用し、3段階に分けて精米を行うことでお米の温度の上昇を抑え品質を保持しています。また、精米する前の玄米も低温倉庫で管理しているため、収穫直後の秋以降も、新米に劣らないおいしいお米を提供できます。
ちなみに、精米後のお米についても、タッパなどに移し冷蔵庫で保管することで品質の維持ができるそうなので、みなさん是非お試しください。

一番の特長は、冷めてもおいしい

佐渡産コシヒカリの特長を伺うと、「冷めてもおいしいこと」だと教えてくれました。
商談会などでは、あらかじめ少し冷ましたごはんを用意し、冷めた状態で試食してもらうことで、佐渡産コシヒカリのおいしさの特長である“冷めてもおいしい”を体験してもらうそうです。また、購買者からは「時間がたってもおいしいからお弁当にもぴったり」などの評価をいただいていると自信をのぞかせます。
さらに、「耐老化性」※が他の全国ブランド米に比べても優れており、おいしさが長続きすることが証明されています。「お米は日本の主食でもあり食べる機会も多いので、ぜひ味の違いを体験してほしい」というメッセージをいただきました。

※「耐老化性」:ご飯は時間の経過とともに硬くなり、おいしくなくなります。このご飯の劣化を抑える力を「耐老化性」といい、数値が高いほど優れています。上の表は、大坪研一新潟大学農学部教授による「佐渡産米の品質特性:佐渡産米の評価」での調査研究結果です。

〜ふるさと納税返礼品〜

佐渡産コシヒカリ「朱鷺と暮らす郷」

10,000円以上の寄付でもらえる

「朱鷺と暮らす郷」は、農薬や化学肥料を5割以上削減(当地区慣行栽培比)し、佐渡市基準によるトキの餌場としての「生き物を育む農法」で栽培された佐渡市認証米です。
すぐれた技術と厳しい基準が、認証米のおいしさの秘密です。

菊池吉行(きくちよしゆき)

株式会社コープ佐渡 米穀センター センター長

1966年 佐渡市両津地区生まれ。
高校卒業後、進学で新潟へ行きUターン。
昭和63年に、コープ佐渡の前身となるくみあい米穀(株)に入社し現在に至る。
米穀事業に40年近く携わる。

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