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2023.12.21

酸味と甘味の適度なバランスを醸し出す北限のみかん「佐渡みかん」【佐渡市ふるさと納税】

佐渡は対馬暖流が流れる日本海に面しており、新潟県では比較的温暖な気候とされています。そのため、明治ごろから自家用としてみかんの栽培が行われてきました。現在では、島の南部地域を中心に約29軒の農家がみかん栽培をしており、北限のみかん「佐渡みかん」と呼ばれています。しかし、生産量は約30トンと他の産地と比べると収量が少なく、島内で消費され、島外では目にすることが少ないかもしれません。
今回は、佐渡で初めてみかんの市場出荷をされた赤泊地区の金子さんにお話をきいてきました。

金子博 (かねこひろし)

ヤマサ農産有限会社 社長

1947年 佐渡市赤泊地区出身
県立佐渡農業高校卒業後、“畜産をやりたい”という思いから福島・神奈川の牧場で経験を積み、佐渡へ戻る。自宅近くで養豚業を営んだ後、みかん栽培に着手し、佐渡で初めてみかんを市場に出荷。

佐渡みかん栽培の先駆者

養豚業がひと段落し、新たな挑戦を考えていた金子さんは、佐渡の名産品“おけさ柿”の栽培を考えていました。しかし、柿は重いため作業が難しいと考え、そこからみかんを15本ほど自家用程度に植えたことがはじまりだそうです。
みかん栽培について調べていた時、”好まれるみかんの特徴”として「甘い」と「すっぱい」が半々の回答というアンケート結果をみつけました。甘いみかんが人気だと考えていた金子さんは、「世の中にはこういった需要もあるのだとわかった」と当時を振り返ります。
酸味と甘みのバランスが大切と考え、雪の降る佐渡ではどういった品種が適しているのか、前例がない中で調べました。

最初に植えたのが「興津早生(おきつわせ)」「石地(いしじ)」という2つの品種でした。2001年に植えはじめ、佐渡のみかんとしては初めて市場出荷もしていましたが、日本海側の冬の気候はやはり厳しく、収穫期の12月になると、”あられ”や”ひょう”などの被害を受けました。収量のうちおよそ5割が廃棄処分になった年もあったといいます。
試行錯誤の中で、次に選んだのが極早生(ごくわせ)品種の「ゆら早生」でした。ゆら早生は、12月を迎えるまでにある程度収穫できるため、昔のような被害は減ったそうです。

雪対策で冬を乗り越える

栽培する上でたいへんなことを伺うと、「やはり寒さですね」と話します。新しく植えた1~2年目の苗は、雪囲いをすることで冬を乗り越えますが、3年たった木は雪囲いせずとも成長していくそうです。たしかに、雪を耐え抜いたみかんの木々は、幹も太くしっかりとしておりたくましくみえました。

金子さんがつくるみかんの特徴としては、「高い糖度と寒さからくる適度な酸味のバランス」だと話します。みかんの栽培で追い求めていたこの味に自信をのぞかせます。

まだまだ研究は続く

今年の出来を伺うと、今年は夏に雨が降らず日照りが続いたことから身は小さいものの糖度は高いとのこと。
「雨の年は大きくなりやすいですが、今年のような日照りが続くときは小さくなる。やはり生き物だから毎回同じやり方では難しいですね。その年によってどうしたら実がなるか、考えながら作業をしています。」と、みかんの栽培地として特殊な気候がゆえの苦労が伝わってきました。
最後に、今後の展望としては「共同選果場の導入も見据えて先進地を視察したい」と力強くお話いただきました。

〜ふるさと納税返礼品〜

佐渡産みかんM・Sサイズ 約5kg

寄付金額:12,000円

※季節商品のため、受付を停止している期間があります

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