祭りは春と秋に多く、神仏や祖先に五穀豊穣の祈りや感謝を捧げます。小さな集落がいくつもある佐渡は、その数だけ多種多様な祭りがあります。集落ごとに集まり、地域の担い手が唄や舞いを奉納するとき、旅人も地域の一員になって、祭りに参加してみましょう。

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下川茂五所神社御田植神事(県指定無形民俗文化財)
毎年2月6日開催
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大久保白山神社田遊神事(県指定無形民俗文化財)
毎年1月3日開催
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彫り師による鬼面
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集落の家1軒1軒を鬼太鼓と獅子舞が門付けする
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中世の絵巻を見るような伝統行事(市指定無形民俗文化財)
久知八幡宮祭礼神事
くじはちまんぐう
応永12(1405)年の史料に記録を残す、古くからの祭礼行事。9月13日の介添・射手の宮籠りから始まり、14日が夜祭りとなる。15日の本祭りには神殿行事、塩汲み、神輿渡御、流鏑馬などがあり、近隣の3集落から刀刀、鬼太鼓、花笠踊(県指定無形民俗文化財)などが奉納される。
【開催地】佐渡市下久知
【開催情報】 現在は9月15日に近い日曜日に本祭りが行われている
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島民による大衆娯楽(国指定重要無形民俗文化財)
佐渡の人形芝居
文弥(ぶんや)人形・説経(せっきょう)人形・のろま人形
1人で1体の人形を操る、古浄瑠璃形式を基に独自の改良が加えられた人形芝居である。文弥人形は京都の文弥節を下地としている。説経人形は僧侶の説経に端を発した説経節が用いられ、最も古い人形芝居の一つとされる。のろま人形は佐渡弁を交えた台詞でユーモラスに演じられる。
【上演情報】 島内の人形座は8団体ある
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荘厳華麗な神輿行列(市指定無形民俗文化財)
善知鳥神社祭礼行事
うとうじんじゃ
町内を巡る勇壮な神輿渡御(とぎょ)は、数千の提灯に法螺貝の響きと「チョウサヤ」の掛け声とが相まって荘厳華麗な光景となる。鬼太鼓は、元は金銀山の大工が鉱石を穿る所作に似せて太鼓を打ったものとされ、太鼓の音に合わせて翁面の豆蒔きが桝と柿を持って舞う。
【開催地】 佐渡市相川
【開催情報】 毎年10月19日
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東北の鹿踊りにも類似(市指定無形民俗文化財)
小獅子舞
こじしまい
小木町(稲荷町)の小獅子舞は稲荷神社建立にあたり、京都の伏見神社より伝来したとされ、雄獅子、雌獅子、子獅子の3匹の獅子が、宮踊り・宮歌、町踊り・町歌を舞う。小獅子舞(小鹿舞)はこのほか赤泊・両津・相川でも見られる。
【開催地】 佐渡市小木町ほか
【開催情報】各地区によって日程が異なる